怒りが脳のパフォーマンスを下げ寿命を縮める
前回は「ステイホームでウツになったかも」読者さんからのご相談を割愛してお伝えしました。昨日も友人と電話で話したのですが、家の中が息が詰まるようだと言っていました。何とか気分転換しながら乗り越えてほしいものです。
ということで今回も「ウツ」の話で、ウツを理解するために、ココロや身体がどのような状態になるのかをお伝えします。
まず、どのような状態がウツかを理解することから始めましょう。
その前にあなたのココロにコップがあるとイメージして下さい。そのココロのコップの中には、「安心感」「やる気」「幸福感」の三つの元気の素が入っています。
「安心感」は、幸せホルモンと言われている「セロトニン」
「やる気」は、心身の覚醒や興奮を向上させるノルアドレナリン
「幸福感」は、快感や楽しみを向上させるドーパミン
これらの3つのホルモンは三大神経伝達物質と呼ばれ、これらは精神を安定させたり生産性を上げたりするのに必要不可欠なものですが、これらの元気の素が入っているコップの底に穴があき極端に少なくなっている状態です。
ウツ状態になった人をそばで観察していれば、元気の素の何が少なくなっているかが解ります。例えば、「幸福感」のドーパミンが少なくなっていると酒やタバコに依存するようになったり、オシャレに無頓着になります。
当然、「安心感」のセロトニンが少なくなれば、不安が強くなり自分を責めたり、イライラしたり落ち着きがなくなります。「やる気」のノルアドレナリンが少なくなれば、倦怠感や何をするのも消極的になり無関心になります。
実際、ステイホームによって家族が全員がピリピリムードになり、イライラや怒りが伝染するような状態になったら、自分を客観視したり冷静に相手を観察することはできません。
そのような時に簡単にできるウツ状態のセルフチェックのやり方をお伝えしておきます。
・何となく憂うつで気分の浮き沈みがある
・無表情になり嬉しい、楽しいと感情が湧かない
・食欲の異常(食べすぎ・食欲減退)
・睡眠の異常(寝つきが悪い・睡眠が浅い)
・落ち着かない・イライラする
・体が重く疲れやすいのでやる気が出ない
・何かと自分を責めてしまう
・思考力・集中力の低下
・生きるのが苦痛で死にたいと思うことがある
もし、上記のいづれかの症状が2週間を超えて3つ以上あって家事や仕事に支障が出ている場合は要注意です。家族以外の信頼できる方、或いは私に相談して下さい。
次回はウツの治療を行なうにあたり、自分でできる範囲と専門医にかかる時の注意事項をお伝えします。
今回の記事でご質問がありましたら気軽にコメント下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「ストレスから適応障害になるサイン 1」
ウツになる前のサインは
【小さな実践】
セルフチェックを行なう際は、信頼できる第三者にチェックしてもらうこと