誤解や偏見は「知らない」から生まれる

小橋広市

小橋広市

テーマ:人生の軌跡と羅針盤

「チック」(トゥレット症候群)って知っていますか。首振り、顔をしかめる、瞬き、奇声、鼻や喉を鳴らす、語尾を繰り返す。

チックはこのような様々な症状が、本人の意志に反して発作を繰り返してしまうことで日常生活に支障が出たり、周囲の人に誤解されることも多い障害です。

過去にセミナーの参加者さんが自己紹介で「私はチックなので突然奇声を上げたり、変な動作をするけど、驚かないで下さい」と言った方がいました。

本人が言っていたとおり、講師の話しを聞いている時に突然、奇声が出ると少し驚きますが、自己紹介で聞いていたので「こういう症状が出るんだ」と理解できました。

原因は脳の神経伝達がうまく働かないために起こると言われていますが、正確な原因は分からず、症状は投薬で抑えることはできても完治することは難しいそうです。

症状は、クシャミと同じで出ることが分かっていても意志で抑えることはできません。衝動で自分の頭を叩いたり、汚言症といって「うざいんだよ」という言葉が意志を関係なく突然出るので人間関係を築くのも難しいようです。

❤リボン

周囲の理解


街の中で突然、人と違う行動する人に出くわしても、それを積極的に理解しようとする人はまずいないでしょう。私もこのような症状が出る人がいることを知らなければ誤解や偏見を持つかもしれません。

知らないことで起こる偏見や誤解は、それを知ることで理解できるようになると思います。私たちができることは少ないかもしれませんが、知っているだけで視点が変わるはずです。

電車の中で咳をしている人がいたら、新型コロナウィルスを疑って嫌な顔をしている人を見ると悲しくなります。私が子どもの頃の日本人はもっと思いやりがあったように感じます。


などと物事を一方向からしか観ていない私自身も偏見を持っていますね。


あなたにも気付きがありますように



【小さな実践】
好奇心や興味からでも、まず「知る」ことで理解できるようになる


 

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小橋広市(講師)

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