認知症になっても全てを忘れることはない
「遠距離認知症介護者の日記」のテーマの記事は、お袋が認知症になった初期の頃を記録として残すためにアップしています。
ここから2015年4月4日の話
あぁ~ 又、言ってしまった。
降圧剤を服用しているにも関わらず、お袋の血圧が150~160の数値から一向に下がらないので、先日、病院で24時間血圧計を付けたのですが・・・
気になって電話してみると、「邪魔になるから外して寝た」
外すだろうと予想はしていたが、こうもあっさり言われるとつい、強い口調なる。ヘルパーさんに無理を言って二日間、病院に付き添ってもらったのがすべて無駄になったことで怒りのスイッチが入ってしまい言いすぎてしまった。
風呂が大好きなお袋が最近、湯の止め忘れでガス、水道料金が3倍以上になり、無駄な出費が多くなったことも頭が痛い。愚痴を言い出すと切りがないが。
・彼女の身体のこと
・介護費用のこと
・自分の仕事に集中できないこと
これから彼女の認知症が進んでくると考えることがもっと増えるだろうなぁ。なるようにしかならないのは分かっているが、先のことを考えると、出口の見えないトンネルにいるような気がする。
できないことは人に委ねたら良いと言うがボランティアでやってくれる人はいない。親ひとり子一人というのはこういうことなんだと、つくづく身に沁みる。
とは言え、私は若い頃、さんざんお袋に心配をかけ、ひとりで大きくなったようなことを言ってるが、この歳になって、親孝行ができるのは幸せなことだと思っている。
そう言えば、最近、自分の中で変わってきたことがある。何が変わったかというと、
主語が自分ではなく、お袋になったことで少し捉え方が変わり、観えなかったことが観えるようになって、優しくするのではなく優しくなれたように思う。
あなたにも気付きがありますように
【小さな実践】
相手のことを思いやれるようになれば自然に主語は相手になる