安全靴で外反母趾や内反小指になる?
以前、当相談室で健康靴と登山靴用にオーダーインソールを作られたご婦人が健康靴の修理のご依頼にご来店されました。
「最近、健康靴を修理に出そうと思ってオーダーインソールをこのスニーカーに入れて履いているんだけど、どうも調子が悪くって・・・。インソールが足に合わなくなっちゃったのかしら・・・?」と質問されました。
「そうですか、では調べてみましょうか。」と私。
履かれていたのは某有名ブランドのスニーカーでした。
このスニーカー、靴底が前後に大きく分かれていて空気が入っているのが特徴のようです。
確かに衝撃吸収には優れているのでしょうが、歩いている状態を観察すると、足元がふわふわとして安定していないのです。
また、靴底の土踏まずの部分が大きくえぐれているので、このご婦人のように足首が体の内側に倒れ込んで扁平足になるような方には返って足の安定性を損なう結果になってしまったようです。
「うーん、インソールが足に合わなくなったのではなくて、靴が足に合わなかったようですね。」と私。
「えっ? そうなの・・・?」とご婦人。
そこで、当相談室のスニーカータイプのオリジナル健康靴にオーダーインソールを移し替えて履いて歩いて頂きました。
「あら、歩き易くなったわ・・・。こっちの靴の方がずっと軽く感じる。実際は重いのに・・・。なんで・・・?」とご婦人。
「結局、インソールと足を支えているのは靴ですから、靴底が柔らかすぎたり靴のつま先が足先よりもスリムだったり、靴底が極端に接地面積が少なかったりすると、足元が不安定になってしまうのです。それでインソールのサポート効果が打ち消されてしまったのです。登山靴と比べたら、このスニーカーはフワフワな靴底なので荷重の負荷を安定して受け止められなかったのですね。クッション性が良いというのが、返って逆効果になってしまったようですね。」と説明する私。
「ええっ! そうだったのかあ・・・。登山靴で使っていた時は快適だったのに、このスニーカーで履き始めたら途端に調子が悪くなったから、インソールが足に合わなくなったと思っちゃったのよ・・・。やだー、どうしよう、もうこのスニーカー、怖くて履けない。」とご婦人。
最終的に、当相談室のオリジナルスニーカーに履き替えて、ご婦人はお帰りになりました。
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