足と靴の川柳
横浜にお住まいの娘さん宅を訪れている岐阜県の飛騨川沿いにお住まいだという御婦人。
娘さんに付き添われてご来店されました。
杖を付きながら背を屈めてゆっくりと歩く姿から察すると、骨盤の歪みをお持ちのようです。
内股気味の足先から察すると、偏平足かもしれません・・・。
履いて来たのは、つま先のスリムなチュールメッシュのお洒落なカジュアルシューズでした。
外反母趾が酷い右足には、外反母趾サポーターを付けていました。
けれども、つま先のスリムな靴を履いて足指を閉じ込めているので、外反母趾サポーターは何の役にも立っていないことでしょう・・・。
「右の足の裏がピリピリと痺れる感じがするし、腰痛が酷いし、杖無しでは歩けんようになってしまって・・・。」と御婦人。
「体が不安定なままで歩くと疲れるし、関節に負担が掛かって痛くなるので、足元を安定させる事が重要なんですよ。」と私。
この御婦人は少しX脚気味でした。
しかし、足首は外側に倒れていました。
睨んだ通り、骨盤の歪みが強く、偏平足でした。
早速、テストシューズを仕立てて履いて歩いてもらいました。
「あら、なんだか腰が軽くなったよ。」と御婦人。
「お母さん、スタスタ歩いているじゃない。」と娘さん。
「これは不思議だね。軽く歩けるよ。杖を付かなくても良いみたい・・・。」と御婦人。
「足元を安定させると、体全体がシャキッとするみたいで楽になるでしょ?」と私。
「こんなに歩き易い靴は初めてだわ・・・。」と御婦人。
健康靴をお作りしている間、近くの喫茶店でティータイムを過ごして、40分後に帰ってきた御婦人と娘さん。
早速、出来上がったばかりの健康靴に履き替えて、御婦人は娘さんと共にお帰りになりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/