変形性股関節症と外反母趾と巻き爪で悩む御婦人

小黒健二

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テーマ:足と靴

変形性股関節症により右足の股関節の軟骨が磨り減ったため、特に右足の股関節の可動域が少なくなって痛みもあるという御婦人。
左足の親指が強い外反母趾のために第2指の下に潜り込んで巻き爪になり、その痛みにも悩んでいました。
「足のカウンセリング」の結果、踵の骨が外反して足首が内側に倒れ込む踵骨外反による強いX脚にもなっています。
特に左足首の歪みが強く、足が内側に倒れ込んで土踏まずを潰し、親指に負担をかけて外反母趾になり、親指と第2指が干渉して巻き爪になってしまったようです。

履いていたのは、バックベルトのサンダルです。
左足の親指の巻き爪が痛いので、つま先が空いているサンダルしか履けないのだそうです。
しかし、その事が返って足首を不安定にして、ますます外反母趾を助長する結果になるとは思ってもいないようです。

股関節の可動域の制限をサポートするロッカーソールの健康靴に足首を支えるサポートを組み込んだテストシューズを仕立てて、履いて歩いて頂きました。
下の写真の上がバックベルトサンダルを履いて歩いた様子で、下が健康靴のテストシューズを履いて歩いた様子です。

動画の一部を切り取って静止画にしてありますので、ちょっと比較し難いかと思いますが、健康靴を履いて歩いた方が安定して歩いています。
サンダルで歩くと体全体が左右に大きくぶれてヨタヨタした感じで歩いていますが、健康靴で足首が安定すると体の振れ幅が抑えられるので、より安定して歩けていました。
また、ロッカーソールの効用で歩行動作が軽くなり、推進力が付いてスムースに歩けています。
撮った動画をご自身で比較してもらうと、
「わあ、歩く姿が全然違う!」と少し驚いておられました。
「この靴で歩くとスイスイと歩けるし、巻き爪の痛みが無くなって股関節が悪いのも忘れちゃいそう。走れそうな気がするくらい快適です。」と少し興奮気味に感想をお話し下さいました。

30分後、出来上がったばかりの健康靴を履いて、御婦人はお帰りになりました。
 
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

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