足の甲の腫れ

小黒健二

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テーマ:足と靴

足の甲が腫れて痛いという御婦人が「足のカウンセリング」をお受けになりました。
右足の楔状骨(けつじょうこつ)と中足骨(ちゅうそつこつ)が接する辺りに小さなコブのような腫れがあります。
甲の被さる靴を履くと圧迫されて痛みがあるとのことでした。

「足のカウンセリング」の結果、この御婦人は両足ともに偏平足で外反母趾も強く、足首がかなり体の内側に捩れていました。
特に外反母趾の強い右足首の捩れ方が強く、左足と比べると足の甲がとても薄くなっています。
どうやら骨格が強く回内することによって、足の甲を構成する楔状骨(けつじょうこつ)に捻るようなプレッシャーが掛かり続け、関節面や靭帯に炎症が生じて腫れたようです。

そこで、足の回内を抑えるパーツを組み込んだテストシューズを仕立てて履いて歩いて頂くことにしました。
「どうですか? 初めは違和感があるかと思いますが、痛みが抑えられたでしょうか・・・?」と尋ねる私。
「全然痛くないです。普通に歩けます。」と御婦人。
「そうですか・・・。やはり足首の捻れが足の甲を構成する楔状骨(けつじょうこつ)と中足骨(ちゅうそつこつ)に大きなプレッシャーを掛けていたようですね。」と私。
「今まで甲の腫れに湿布をしていただけで、ちっとも痛みが引かなかったのに・・・。」と御婦人。
「それと、今日ご来店時に履いてきて頂いているお手持ちの柔らかい靴は、体重の負荷に耐えられず、足首の捩れを返って助長するだけで、歩くのには不適切なんですよ・・・。」と私。
「ああ~っ、今までの悩みや対処は何だったのかしら・・・」とため息をつかれる御婦人。

こうして、この御婦人は30分後に出来上がったばかりの健康靴を履いてお帰りになりました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

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