膝の痛みを助長する靴と外反母趾や扁平足を助長する靴
巻き爪は遺伝的要素により爪の形状が巻いてしまうという方も少なからず存在します。
現に私の連れ合いも遺伝的要素意外に特に原因もなく、爪が巻いて伸びてきてしまうようです。
しかし、巻き爪であっても痛みはありませんし、特に支障もなく生活しています。
但し、なにかの拍子で足の親指を家具の脇や椅子の足にぶつけてしまうと、爪が皮膚に食い込むことによるとてつもない痛みに見舞われるので、巻き爪の方の痛みは良く分かっているようです。
巻き爪には、爪が皮膚に食い込むタイプと皮膚が爪に食い込むタイプがあるようで、傷ついた皮膚に雑菌が入って膿みを伴うと、とんでもなくやっかいな症状に発展してしまいます。
体重を足に掛けるだけでもズキズキと痛みが走り、そんな状態で歩こうものなら、足の親指で蹴りだして歩くという本来の動作は出来ません。
ずるずると足を引き摺り、つま先に体重を掛けないようにしなければなりません。それどころか、靴を履く事すらままならない場合もあります。
当相談室でも、ドイツ製のB/Sブレースという特殊プレートを使った「巻き爪の矯正」を行っていますが、巻き爪を起こす原因と靴との関係を解説し、アドバイスすることは欠かせません。
巻き爪になり易い靴としては、
学生さんの場合は、ほぼ学校指定の革靴であるローファーが原因になっている事が多いようです。
またOLさんの場合はヒールの高さに関係なく、つま先のシャープなパンプスが原因である場合が多いようです。
ごく稀ですが、男性の場合は安全靴やウェスタンブーツ、つま先のスリムなステップインタイプの靴が原因になっている場合が多いようです。
その他の場合では、リウマチや片麻痺、外反母趾といった既往症による指先の変形が、歩行動作によって爪を圧迫してしまうことが原因だったりします。
巻き爪の痛みを防ぐには、靴による爪やつま先に対する圧迫を防ぐことが肝心です。
つま先の細い靴、つま先の厚みの無い靴は避け、つま先に最低1cm程度の余裕を設けて靴紐やマジックベルトで足が靴先にのめっていかないように正しく履くことが重要になります。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/