コラム
外反母趾になり易い生活習慣
2011年9月30日 公開 / 2014年7月17日更新
外反母趾は足の親指が15~20度以上外反した状態のことですが、多くの場合、その原因は生活習慣に関わっています。
外反母趾が男性よりも女性に多く発症するのも、実は男性と女性の生活習慣の違いによるものではないかと思われます。
では、外反母趾になり易い生活習慣とは、いかなるものなのでしょうか?
外反母趾になると、足の親指の付け根から先が外反して、親指の付け根に曲がり角が生じて痛みを伴うようになります。
その痛みを解消するために、親指の付け根の曲がり角の出っ張りを圧迫しないように幅広の靴を選ぶようになります。
また、歩く時に親指の付け根の痛みから逃れるために、足の外側に体重を掛けて庇い歩きをするようにもなります。
幅広の靴を履くようになって安心していると、今度は足の裏の指の付け根に角質が出来たり、何かゴリゴリとした異物感を感じるようになります。
そこで足の裏に優しいクッションの良い靴を選んで履くようになります。
とりあえず、靴を履いた時には違和感や痛みが和らいで一安心なのですが、家で裸足で過ごしたり、スリッパを履いていると違和感や痛みを感じるようになります。
足の裏の角質やタコが強くなってきて、その事にも悩むようになります。
外反母趾は足や足の指先の筋力が低下してしまうことが原因で発症します。
足の指先の筋力を低下させる原因には、運動不足や指先を閉じ込めてしまう履物の存在や靴の履き方、つま先に荷重を掛けやすい歩き方などが関わってきます。
前かがみでペタンペタンと歩く癖が付いたり、つま先のスリムな靴や脱ぎ履きのし易い靴ばかりを履いて、足の指先が大地を掴む機能を奪ってしまうと、足の筋力は低下してしまうのです。
足の筋力が低下すると、体の荷重を支える機能が低下して、立ったり歩いたりするのが億劫になります。それがまた、運動不足の原因の一つになったりもします。
足の親指が外反すると、体のバランスを整える大事な知覚機能が低下してしまいます。
膝や腰や背骨のバランスにまで影響が出ると、いよいよ全身の骨格の歪みへと波及してしまう場合があります。
外反母趾になり易い生活習慣とは、
・つま先のスリムなステップインタイプの靴が好き。
・軽くて柔らかな底の靴が好き。
・ヒールのあるパンプスが好き。
・スニーカーを履いても靴紐を調節して履くことはしない。
・そもそも紐靴が嫌いだ。
・靴を脱いだり履いたりするのに手をかけたくない。
・歩くのが嫌い。
などの項目が挙げられるのではないかと思います。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/
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