足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
日本でお仕事をしているアメリカ人男性が「足のカウンセリング」をお受けにご来店されました。
この方は横浜市青葉区在住で、オフィースは六本木だそうです。
子供の頃(もちろんアメリカでのことです)はX脚の外反足だったようで、お母様に連れられて病院で矯正靴を作って履いていたそうです。
日本で過ごすようになって3年程らしいのですが、しだいに足の痛みや違和感が強くなってきたそうで、オーソペディシューズを探していたところ、当相談室を見つけられたとのこと。
3年程の滞在期間なのにもかかわらず、日本語でのコミュニケーションがスムーズです。
当相談室の行っていることも、靴やインソールの役割もすぐに理解していただけました。
ところで、私が気になることが一つあったので、彼に尋ねてみました。
「靴紐を緩めたまま履いているようですが、アメリカ人のあなたがどうして日本人的な靴の扱い方をしているのですか?」と・・・。
答えは、
「日本では靴を履いたまま家に上がらないから、みんな靴紐を緩めたまま脱ぎ履きしているので、自分も自然にそうするようになった。」とのこと。
「なるほど、でも、それがあなたが日本で過ごすうちに足のトラブルを感じ始めた原因の一つなんですよ・・・。」と私。
彼の履いているビジネス用の靴は日本の靴でした。柔らかい靴底でつま先がシャープです。そして靴紐を緩めたままの脱ぎ履き優先の扱い方・・・。
生活習慣が日本人化するにつれ、足の健康管理が疎かになってしまったのです。まさに「朱に交われば赤くなる」の典型です。
さすがに靴と靴を栓抜きのように引っ掛けて脱いだり、靴先をトントン床に打ち付けて履いたりすることはしないようですが・・・。
彼は子供の頃に外反足だったことから、元々足首が体の内側に倒れやすい傾向にあったわけで、日本での日本人的生活習慣が足の健康管理を怠ることに繋がり、結果、土踏まずや足の親指の付け根にプレッシャーが掛かり始め、外反母趾が強くなり、足首の違和感や足の痛みを感じるようになったのでしょうね・・・。
私が「日本人の悪い生活習慣を取り入れてはいけませんよ。」とアドバイスすると、ニッコリ笑って「そうですね。」と納得して下さいました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/