足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
当相談室で9年程前に足底板(インソール)を2組お作りになった御婦人。
シューズショップや健康グッズ販売店等で話題の靴や流行の健康グッズを購入するのがお好きなようです。
その時々の話題のウォーキングシューズ、トレーニングシューズ、トレーニングDVD、通販で購入した健康グッズ、○○○ン○や○○トなどの大手販売店で購入した既成のインソール等をお持ち込みになっては、「これはどうかしら?」と質問してきます。
いつぞやは、鉄の錘が靴底に埋め込まれたトレーニングシューズをお持ち込みになり「この靴を履いて歩いてたら足が痛くなってきちゃったのよ・・・。」と言われるので、「これだけの負荷を急に足に掛けたら、当然筋肉痛が起こるでしょうね。」と解説したこともありました。
さて、今回はどんなご用件なのかな? と思っていると、「もう1組、足底板を作ってほしいんだけど・・・。」との事。
「もうすでに2組もお持ちなのに、またどうしてですか?」とお尋ねすると、
「今、立ち仕事をしているんだけど、つま先の足の裏あたりが痛くなってくるのよ・・・。だから新しい足底板を作った方がいいのかなあと思って・・・」と御婦人。
履いている靴を見ると、つま先がシャープで底が柔らかそうなスニーカーを履いています。
「今、そのスニーカーの中に足底板を入れて履いているんですよね?」とお聞きすると、
「そうなの、この靴はウォーキング用にと勧められて買ったのよ。」と御婦人。
「新しい足底板を作っても、足に合った安定感のある靴で使用していただかないと、しっかりとしたサポート効果が得られないですよ・・・。」と私。
そこで、当相談室で健康靴を購入したことがないこの御婦人に、今日は少し強引にオリジナル健康靴を履いていただくことにしました。
「どうですか? 同じ足底板なのに、使用する靴によって随分違うと感じませんか?」と私。
「そうねえ、言われてみれば、こっちの方が足が楽かしらねえ・・・。」と御婦人。
こうして今回は新しい足底板(インソール)を作るのを止めて、足に負担のない健康靴を購入していただきました。
これで、今までの足底板も今まで以上にサポート効果を発揮してくれることでしょう・・・。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/