安全靴で外反母趾や内反小指になる?
去年の11月にオーダーインソールをお作りした11歳の女の子。
新しいインソールを作って欲しいとお母様から連絡が入りました。
引っ張り出したカルテを見直すと、両足首とも体の内側に倒れ込む踵骨外反で、すでに外反母趾です。
また、左足はハイアーチの状態でした。
さて、ご来店いただいた女の子の足をカウンセリングすると、なんと足長が1cm以上も大きくなっています。
前回から9ヶ月余りしか経っていないにもかかわらず、1cm以上も足長が伸びるなんて、成長期は変化が著しいですね。
左足のハイアーチはすっかり改善していました。踵骨の傾きもかなり改善しました。それに比べて外反母趾は改善していません。
靴は23.5cmを履いていましたが、すでに適正サイズではありません。スニーカーなら25.0cmが推薦サイズです。
「え~っ!」と驚くお母様。でも、これは紛れも無い事実なのです。
成長期には大人が驚くほど短期間で発育する時期があるものなのです。それは個々に違うタイミングで表れます。
さて、新しいオーダーインソールが完成しましたが、入る靴がありません。
当相談室が扱う唯一の女性用スニーカーの25.0cmで試し履きをしていただきました。
大丈夫なようです。
「このスニーカーもついでに購入します。」とお母様。
「もう一つ提案してもいいですか?」と私。
早速、外反母趾対策靴下をお薦めしました。
「ちょっと試しにこの靴下を履いてみて?・・・」と私。
恐る恐る靴下を履く女の子。
「どう? 親指に力が入るでしょ? 良く動くでしょ?」と尋ねる私。
コックリ頷く女の子。
こうして、小学生にも外反母趾対策靴下を履いていただくことになりました。
成長期の足は新陳代謝が活発なだけに、ちょっと手を掛ければ、改善するのが速いです。
外反母趾も早く改善を促さないと手遅れになりかねません。
ただし相当程度、親の管理が必要となります。お子様が自己管理できるように促し続けるには親御さんの根気が必要です。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/