亀裂が入った靴底

2011年8月29日公開 / 2014年7月17日更新

テーマ：足と靴

コラムカテゴリ：くらし

コラムキーワード：正しい歩き方

ウレタン製の靴底の前足部に横一直線に亀裂が入ってしまったという女性がご来店されました。
何でこんな状態に？と不思議に思ったものの、その方の足を見て全てのナゾが解けました。
なんと足の指が5本とも極端に短いのです。パッと見ただけなら両足とも指が無いように見えてしまいます。
足長を測ると20cmしかありません。履いている靴のサイズは23cmでした。
つまり、足の幅はむしろ成人女性の中でも幅広と言える足なのですが、足長が小学生の子供くらいしかないのです。
靴を足長に合わせれば幅がきつくて履けないので、幅に合わせたら足長が23cmの靴になってしまったのです。

ところが、23cmの靴に20cmの足が入っているわけで、つま先が通常よりも2cmくらい余計に空いたままになってしまっています。
指先が靴底を蹴り出して歩く動作が、靴先の空いた空間と共に通常よりも靴底を折り曲げる力となって作用した結果、とうとうウレタンの底に亀裂を生じさせてしまったのです。

また、この女性の摺り足のような歩き方も原因の一つとなっていると思われます。

結局、この方にはよりしっかりした靴底のオリジナル健康靴に足の横アーチをサポートしながら指の付け根を除圧するメタターザルバーを組み合わせてフットベッドを補正加工しました。
さらに、オリジナル健康靴にした結果、靴のサイズを1サイズ小さくすることができました。
また、つま先を上げてしっかりとカカトから接地する正しい歩き方を指導させていただきました。

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田　http://www.robinfoot.co.jp/