ヒマワリによる除染

小黒健二

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テーマ:よもやま話

福島第1原発事故の影響で放射性セシウムに汚染された農地の土壌から放射性物質を取り除くための実証実験としてヒマワリが活用されています。

「風の谷のナウシカ」に登場する菌類の樹海「腐海」が、実は崩壊した巨大産業文明がまき散らした有毒物質を除染するために存在したように、ヒマワリはその輝く太陽のような姿で、静かに土壌汚染を除去する自然治癒力の象徴的存在です。
しかし、静かにゆっくりと進行する土壌の除染と同時に、私達は汚染の原因である巨大産業や巨大資本によるエネルギー争奪戦の結果がもたらす人間や社会や自然への負荷を軽減する智恵を確立しなければなりません。

私達を覆うテクノロジーのめまぐるしい進化に対して、その功罪をしっかりと振り分け、テクノロジーに振り回されないよう自立することが求められています。
いつのまにか資本の論理やテクノロジーの論理が担ぎ上げられ、人間不在の息苦しい価値観で埋め尽くされているような気がします。
私達の生活感覚にこそ、いつの間にか汚染された価値基準を見直すためのヒマワリが必要なのではないでしょうか・・・?

「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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