足の痛みと履きたいデザインの狭間に揺れる女性の気持ち・・・
以前にアンクルブーツタイプの健康靴をお求めになった御婦人が御主人といっしょにご来店されました。
「ブーツだと足が蒸れそうだから、夏に向けてサンダルが履きたいのだけれど・・・。」と御婦人。
「それならば、このサンダルが歩き易いですよ。」と、一番しっかりと足を支えるウォーキングサンダルをご提案しました。
「ああ、これは履き良いわ!全然どこも痛くないし・・・。」と御婦人。
その時、じっと見ていた御主人が一言、「それよりも、こっちのサンダルの方がすっきり見えるんじゃないか?」
すると御婦人も、「そうね、こっちの方がいいかしらねえ?」と違うタイプのサンダルに目がいったようです。
「そうですか。でも、とにかくまず、履いて比べてみるのが一番ですよ。」と私。
早速、目移りした方のサンダルを履いて頂きました。
「どうですか?ちょっと歩いてみて下さい。」と私。
促されて歩き出す御婦人。
「う~ん。やっぱりさっきの方が断然歩きやすいわね。」と御婦人。
「目で見ると、こっちの方がよく見えるのでしょうけど、履き比べると違った結果になるでしょう?」と私。
「足が痛くなったから、お宅で靴を選んでもらって買ったのに、足の調子が良くなると、またまた目で選ぼうとするのよね・・・。」と御婦人。
「お前が履き心地の良い方を選べば、それでいいんだよ。」と御主人。
「足に良い靴は、もっさりしたデザインに見えるかもしれませんが、履いているうちにしっくり馴染んで見えてくるものですよ。」と私。
こうして、デザインVS履き心地の結果は、履き心地の勝利に終わりました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/