2万歩ほど歩きました
1980年代にイタリアで生まれた「スローフード」という食文化を守る運動の概念は、
1.守る:消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、質のよい食品、ワイン(酒)を守る。
2.教える:子供たちを含め、消費者に味の教育を進める。
3.支える:質のよい素材を提供する小生産者を守る。
ということだそうです。
一方、「スローフード」運動を受けて日本で生まれた概念が、故筑紫哲也氏の提唱した「スローライフ」という和製英語で表現される運動です。
「モータリゼーション」や「ファストフード」、「市街地のドーナツ化現象」、「地方都市の画一化」、「国内農業の衰退」等に対して徒歩やスローフードを奨励し、地方に根ざした手間をかけた生活様式を唱え、生活の質を取り戻す運動へと広がっています。
私達はつい、簡単、便利で効率的な生活を追い求めてしまいます。
ところが、行き過ぎた利便性が、社会や自然や自分達自身にも思わぬ負の要因となり、「生活の質」が低下するというジレンマを抱えてしまいました。
そこで、ちょっと立ち止まって、「スローライフ(手間をかけた生活)」を楽しもうという考え方が広がってきたのだと思います。
今までの「進歩」の捉え方で生活習慣や社会、環境を組み立てるのではなく、「人間や社会生活全体の質的発展を基本にして、生活様式を組み立ててみよう」ということだと思います。
生活習慣病や食の安全、資源問題、環境問題、消費拡大と生産流通システムの集中と合理化がもたらした明と暗。
今までの「進歩」の捉え方がもたらした様々な負の遺産が山積しているからこその考え方だと思います。
「足の健康」も、スローライフな考え方で眺めてみると、見えなかった問題が見えてきます。
*子供の頃から外遊びや運動をしなかった。歩かなくなった。歩くのは面倒だと感じる。
*靴は流行のモノを選びたい、履きたい。
*靴を脱ぎ履きするのは手間が掛かってとても面倒だと思う。
*紐靴は嫌い。サッと履ける靴が好き。靴紐は結びっぱなしで脱いだり履いたりするのが便利。
上記に当てはまるような考え方や生活習慣を続けていると、「足の健康」を損なう恐れがあるのです。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/