膝の痛みを助長する靴と外反母趾や扁平足を助長する靴
靴のカカトの内側の革やクッション材、カバー素材が破けてボロボロになったことはありませんか?
また、靴下の親指の先やカカト部分が破れて穴が開いたりしたことはありませんか?
これらの現象は、靴の履き方や選び方等に何らかの問題がある場合に起こります。
小学生や中高生の足と靴のご相談の中で、「靴下のカカトやつま先がすぐに破れてしまうのは靴が合っていないからでしょうか?」と質問される事があります。
たいていの場合、靴のカカトの内側の素材が破れていたり、ひどい場合には、靴のつま先(親指の先)が破れて靴の中から指先が顔を覗かせていたりします。
その原因は、靴の適合もさることながら、靴のタイプや履き方の問題であることが多いのです。
例えば、学校指定の革靴が紐なしのローファーである場合、毎日履いているうちに甲革が伸びてゆるくなり、カカトがすっぽ抜けて靴と擦れ、靴の中の足がつま先に突っ込んで、足の指先を靴の先にぶつけたりすることが原因だったりします。
運動靴の場合には、靴紐やマジックベルトを締めたままで脱いだり履いたりしているうちに、靴の履き口が伸びてゆるくなり、靴の中で足が動いて靴と擦れ合ったり、靴のつま先に足指が当たりはじめて、爪で靴先を裂いてしまう事が原因だったりします。
靴の中の足が不安定ならば、歩く度に靴の中で足が移動して靴と摩擦を引き起こします。足を蹴り出すとカカトが浮き、着地するとつま先に足が突っ込んで指先が靴の先に当たり始めます。
その繰り返しが靴下の繊維を擦って破れたり穴を開けてしまうわけです。
また、同時に靴のカカトの内側の素材がボロボロになったり、靴のつま先に穴が開いたりすることになるわけです。
この現象を長く放置しておくと、巻き爪になったり、アキレス腱周囲炎になったりする場合があります。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/