前略 墓の中から 第5章 まさかの出向 その2

大橋理宏

大橋理宏

テーマ:故人の気持ちになってみた

葬儀が済み、いよいよ火葬。

家族は集まりお墓の話になった。

「お墓はだれが面倒をみるんだ?俺は無理だぞ」

長男が口火を切った。

「長男が跡をを見るのが普通だけど、まあ無理だよね」

次男も同意する。

「でもさ、今のお墓をこのまま残すのもどうかと思っているんだけど、嫁に行った身としては言いにくいんだけど」

長女がすかさず話し出した。

「誰かお墓を建ててご先祖様の面倒を見る人はいる?うちは主人の実家のお墓護っているから2件も面倒見れないし」

次女はすでに拒絶を始めた。

火葬されている間、皆は話しあったが現状のお墓も新規のお墓も決まらず、なかなか良いアイデアが出てこない。

「おやじのことだから、どこかに希望とか遺言とか書いてあるかもしれないよ。きっちりしていたから、まず探そう!なかった時にもう一度考えよう」

長男の意見に一同頷き、ナオキの遺したメッセージがあるか探すことにした。




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大橋理宏
専門家

大橋理宏(石工技能士)

株式会社大橋石材店

神奈川・横須賀でお墓コンサルタントとして活動。「終活」全般の悩みを的確に答え、相談できる先など悩みを解決。お墓に関する悩みは特に実績があります。生前予約の墓じまい「お墓のみとり@」を主宰

大橋理宏プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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