前略 墓の中から 第1章を書いてみて
葬儀が済み、いよいよ火葬。
家族は集まりお墓の話になった。
「お墓はだれが面倒をみるんだ?俺は無理だぞ」
長男が口火を切った。
「長男が跡をを見るのが普通だけど、まあ無理だよね」
次男も同意する。
「でもさ、今のお墓をこのまま残すのもどうかと思っているんだけど、嫁に行った身としては言いにくいんだけど」
長女がすかさず話し出した。
「誰かお墓を建ててご先祖様の面倒を見る人はいる?うちは主人の実家のお墓護っているから2件も面倒見れないし」
次女はすでに拒絶を始めた。
火葬されている間、皆は話しあったが現状のお墓も新規のお墓も決まらず、なかなか良いアイデアが出てこない。
「おやじのことだから、どこかに希望とか遺言とか書いてあるかもしれないよ。きっちりしていたから、まず探そう!なかった時にもう一度考えよう」
長男の意見に一同頷き、ナオキの遺したメッセージがあるか探すことにした。