神と佛。
まぶしくてしかたない位の光が差し込んできた
チャンスがやってきた。
今日はかなりの人数が外にいるようだ。
耳を澄ませ一人ひとりの声を丁寧に聞き分けていく。
「今年は随分量が多いね。これからもっと増えるのかな?」
「そうですよね。数万体の遺骨が入るって聞いていましたけど、いまの焼骨のままで入れていったらあっという間にいっぱいですよね」
どうやらここの管理をしている係の人たちの会話のようである、核心の部分が聞けぬまま読経が始まった。
読経の声が途絶え、少し光が遮られたかと思うとガサッーと遺骨が次々に落ちてくる。
これだけの量が入ってきたのは初めてで粉末部分は舞い上がり白煙のようになっている。
あまりの量に読経をあげていたお坊さんも時間がないのか帰っていってしまったようだ。
また係の人たちの声が聞こえだした。