工事現場での携帯電話のマナー
近隣トラブル・クレーム事例
どんなに気をつけていても、施工者の意識の欠如からクレームが生じてしまうこともあります。
基本的なマナーは、関係者全員が認識し徹底することが大事です。近隣との関係を良好にして工事を順調かつ円滑に進めるためにも、以下のことには特に気を付けましょう。
①タバコ・ゴミ
クレームの中でも多いのがタバコとゴミです。
現場付近でタバコを吸っているというクレームはよくあります。タバコは必ず喫煙所で吸いましょう。ポイ捨ては、言語道断です。そしてゴミの持ち帰りにも気をつけましょう。どんなに小さなゴミでも現場に落ちていれば、施工者たちが残していったゴミだと判断されます。
②トイレ
クレームの中には、施工者が現場の近隣で用便をしていたという事例もあります。見られていないと思ってしたのでしょうが、その前に仕事をしている一人前の人間として、絶対あってはいけないことです。近隣の方々からクレームがあるからではなく、「自分の家の前や外壁に同じようなことをされたら、どんなに嫌な思いをするか…」と、自分のことに置き換えて、行動を改めましよう。また、工事責任者は、現場用の簡易トイレ等の設置やビルなどの場合使っても良いトイレをあらかじめ伺い、工事担当者・下請け業者の全員に周知することも大事なことです。
③雑談
施工者たちの普段の声というのは、騒音のある現場にいることもあり、やや大きめです。また、現場で話すことに慣れてしまっているベテランの人ほど、大きい声です。施工中ならまだしも、休憩中などに大きな声を出して雑談するのは控えましょう。とくに、作業服を来た男性が集団で大声を出して話している様子やその声の響きは、周囲の人には威圧感と話の内容に関わらず「集まって、大声で何を話しているのだろう…」という不安感を、与えてしまいます。ずっと現場で作業をしていると、ブレイクタイムの同僚との会話は、仕事の合間の楽しみやつかの間の安らぎでもありますが、近隣住民の方々への心配りを互いが意識しあっての休憩時間と考えることが大切です。
④現場の整理
翌日も作業があるからといって、周辺を散らかしたまま終わっていませんか?
現場の整理がなっていないと、見た目も悪いですし、ビス・鉄くず等は大変危険です。今日の作業が終わったという安堵感もありますが、翌日の工程があっても、軽く整理整頓をしてから終了しましょう。
⑤あいさつ
近所の方とお会いしたら、自分の方から元気にあいさつをしましょう。
クレームの中には、目が合ったのに無視された、あいさつをされなかったというものもあります。施工中は自分たちがご近所のみなさんの仲間に入れてもらっている身だということを忘れてはいけませんよ。あいさつは自分から、できない状況であれば軽い会釈でもかまいません。あいさつ一つで、印象は変わります。
⑥作業時間
作業開始時間、終了時間は事前に予定また、近隣に周知された時間帯でしょうか?そして、それらを守っているでしょうか?クレームの中には、朝の8時から始まるはずなのに「7時過ぎに、始まった」というものもありました。夏場の作業などは、少しでも涼しい早朝にという気持ちも理解出来ます。ですがその現場近くに、夜遅くまで仕事をしていて、少しでも寝ていたい人、赤ちゃんがいるご家庭といった方々がいらっしゃるなら、どうでしょうか…?人に配慮する・心配りをする為には、想像力が必要です。終了時間もまた然りです。予定は夕方の5時だったのに、今日のうちに終わらせる工程まであと少し…と作業を続けるうちに、6時に終わった…など。
近隣の方は、作業時間にとても敏感です。それは工事をしている間、近隣住民の方々が、普段の生活をしていく上ですくなからず、我慢したり、生活スタイルや時間帯を調整したり、こちらの工事に合わせてくれているからです。作業時間は、厳守。決まり事を工事関係者全員が徹底することも、近隣の方々に対しての心遣いであり、マナーの一つでもあるのです。