登壇後アンケートのご紹介(香川県保険医協会様主催)
大人も子供も、毎日をもっとハッピーにするアンガーマネジメント
先日、直島町にてアンガーマネジメントをテーマにお話しする機会をいただきました。

当日は、中学生約30名をはじめ、教職員の皆さま、町長、町民の皆さまなど、年齢も立場もさまざまな方にご参加いただきました。
学校、職場、地域——
それぞれ違う場所で日々を過ごしている皆さんが、一つの場に集い、共に学ぶ。
とてもあたたかい時間でした。

講演では、誰にでもある「怒り」の感情について、まず何のためにある感情なのかをお伝えしました。
怒りは、我慢すべきものでも、否定すべきものでもありません。
自分にとって大切なものを守るために備わっている、ごく自然な感情です。
ただ、その扱い方を知らないままでいると、
思わぬ形で人を傷つけてしまったり、
人間関係をこじらせてしまうこともあります。
そこで今回は、
「自分の感情は、自分でしか扱えない」という視点を大切にしながら、
感情を他人任せにせず、自分で整えていくことの大切さを、
アンガーマネジメントの技術を用いてお話ししました。
あわせて、アンガーマネジメントでよく知られている「6秒」についても触れました。
この6秒は、単に心の中で数を数えて我慢する時間ではありません。
怒りが湧いた瞬間、いったん目の前のイライラから思考を切り替え、
反射的に言葉や行動に出すのを止めるための時間です。
意識を少し別のところに向け、6秒以上たつことで、
怒りのピークは自然と下がり始めます。
すると、
「今、どう伝えるか」
「どう行動するか」
を選べる余白が生まれ、少し冷静な自分に戻ることができます。
アンガーマネジメントは、
怒りを消すことでも、無理に抑え込むことでもありません。
自分の感情に気づき、上手に扱えるようになるための技術です。
イラっとしたとき、
その奥には、どんな気持ちや価値観があるのか。
そんな問いを通して、
それぞれが日常に生かせるヒントを持ち帰っていただけていたら、嬉しく思います。
今回の講演の様子は、直島町公式Instagram、そして直島町地域おこし協力隊のInstagramにも掲載していただいています。
地域の取り組みとして記録し、発信していただけたことに、心から感謝しています。
講演後には、今年5月に開館した直島新美術館にもご案内いただきました。
建築と風景が美しく調和し、作品一つひとつが、静かに心に残る空間でした。


直島町の皆さま、本当にありがとうございました。
また今度は、プライベートで、ゆっくり島を訪ねたいと思います。



