「誰もが働きやすい職場」をつくる〜「ダイバーシティー経営」の成功とは〜
LGBTQ+と働く場——知ることから始める職場づくり
先月、トランスジェンダーの友人である高野晶さんと
岡山市主催の「人権まちづくり塾」で登壇しました。
昨年度ご一緒した講演が好評だったようで、
今年も続けてお声をかけていただきました。
(昨年度の記事)
岡山城でLGBTQ+に関するシンポジウムが開催されました
今回のテーマは、
「多様な性、LGBTQ+を知っていますか?
~誰もが自分らしく生きられる社会をつくるには~」。
“自分らしく生きるとは何だろう”。
そんな問いを、参加者のみなさんと一緒に見つめる時間になりました。
日本にも“こんなにたくさん”の多様な性の仲間がいる
講演の中ではまず、
日本における性的少数者の割合は、およそ3〜10%(30人に1人〜30人に3人)というデータをご紹介しました。
30人のクラスに置き換えると、
実は“誰もが知っているあの子”の中にも性的少数者がいるかもしれない数字です。
珍しいことでも、特別な誰かだけの話でもありません。
「身近にいる」
その感覚をまず持つことが、とても大切だと感じます。
高野晶さんとは、もともとプライベートの友人です。
一緒にごはんを食べたり、たわいない話で笑ったり。
そんな関係から、気づけば仕事の場でもご一緒する機会が増え、
こうして同じテーマで登壇できたことを、とても光栄に感じています。
高野晶さんは、ふっと肩の力が抜けるような温度で語る方です。
その言葉が届くたび、会場の空気がやわらぎ、
参加者のみなさんの表情が明るくなっていくのがよくわかりました。
私は社労士として制度や職場づくりの話をしましたが、
高野晶さんの語りに、私自身もそっと背中を押されたように感じています。
“知る”ことが、多様性へのいちばん確かな一歩
性のあり方は からだの性・性自認・性的指向 の3つの組み合わせで成り立つ、とても多様な世界です。
そして、LGBTQ+の“+”には、枠にとらわれず、新しい多様性にも開いていこうという意味が込められています。
まずは、「人の性のあり方にはいろんな形がある」
それを知ること。
今回の講演を通して、参加者のみなさんにも
その“知ることの力”が静かに伝わったように感じています。
帰り道に少しだけ——龍泉寺へ
講演後は天気がよかったので、龍泉寺へ立ち寄りました。
「また来たいな」と思う場所に出会えて嬉しい!
仕事で気づけば月の3分の1は岡山に通っていますが、
こうして素敵な場所をまたひとつ見つけられたことで、
あらためてこの土地の魅力を感じました。
おわりに
多様な性の話は、決して“特別な人の問題”ではなく、
私たちのすぐそばにある、身近なテーマです。
そして、始まりはとてもシンプル。
知ること。
そこから、誰もが生きやすい社会は静かに始まると思っています。



