令和5年度 岡山県主催「女性のキャリアアップ交流会」の開催
先日、東かがわ市主催の「かがわ市女性活躍推進セミナー」が開催され、講師を務めさせていただきました。
今回のテーマは、『「両立できる職場」は最強の競争力〜女性活躍の新しいカタチ〜』。
当日は四国新聞の取材も入り、後日、新聞にも掲載していただきました。
地域の皆さんにこうした取り組みを知っていただけたことを、とても嬉しく思います。
女性の健康課題/女性活躍の現状をひもとく時間
今回のセミナーでは、働く女性の健康課題に配慮した職場環境づくり、そして女性活躍の現状と課題とアンコンシャス・バイアスについて、データと事例を交えて一緒に考えました。
健康課題については、参加者の皆さんに〇×クイズで次のような問いに挑戦していただきました。
- 生理中に強い痛みを感じる女性は「5人に1人」
- つわりは病気ではないから我慢すれば大丈夫?
- 不妊治療は月1〜2回の通院で足りる?
- 更年期でもっとも多い症状は「イライラ」?
- うつ病は女性の方がなりやすい?
“知っているようで知らない女性の身体のこと”を理解することで、職場で必要な配慮やサポートの方向性が見えてきます。
いまは、共に働き共に育てる「トモイク」の時代。
気合や根性では乗り越えられない身体の変化を理解することが、働きやすさとチーム力の向上につながると感じています。
ジェンダーの視点から紐解く“アンコンシャスバイアス”
私たちは日常の中で、気づかぬうちに“思い込み”の中で行動してしまうことがあります。
「女性だから気配りが得意」
「男性だから長時間働ける」
「育児は女性の役割」
といった、無意識の決めつけです。
こうしたアンコンシャスバイアスは、本人の可能性を狭めたり、働き方の自由度を奪ってしまうこともあります。
ジェンダーによって能力が決まるわけではない――
その当たり前を共有することが、職場の風通しを少しずつよくしていきます。
大切なのは、誰かを責めることではなく「自分の中の思い込みに気づくこと」。
気づきが、変化の第一歩です。
特別な知識よりも、日常の中で「この前提、必要かな?」と問い直す習慣が、
誰もが働きやすい職場をつくる力になると感じています。



