男性育休の取得について〜読売新聞「大手小町」に取材記事が掲載されました〜
~男性育休が当たり前な社会へ~
今年度(令和6年度)岡山県主催の「男性育休取得推進セミナー」に登壇しています。
岡山県内の合計6か所(岡山市、倉敷市、津山市など)で登壇しており、今月の2月17日岡山市での登壇が最終日となります。
今回のセミナーは、岡山県独自の「岡山県男性育児休業取得推進奨励金」制度スタートに伴って開催されており、第一部は著名な方々の講演があり、各回の第二部の「男性育休制度の運用や風土づくりについて」担当させていただいておりますが、当該セミナーは奨励金の受給要件となっていることもあり、各回、沢山の方に参加いただいています。
ちなみに、昨年から社労士として本奨励金の概要(2週間以上の休みを対象とするかどうか等)を検討される段階から関わらせていただいたので、本奨励金が県内の沢山の企業で活用されていることに嬉しく思っております。
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現状の男性育休をとりまく社会について、来年の法改正について具体的な施行内容を伝え、「職場風土づくり」として「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」と「アンガーマネジメント」の視点もお伝えしていますが、男性育休取得を促進する際に発生する「とるだけ育休」の問題にも触れています。
以前、下記の読売新聞(全国版)のコラムでも取材を受けたこともあるとおり、
せっかく取得した男性の育休が目的を理解せず取得することで残念な結果になることも・・・。
パパ育休に落とし穴、夫婦そろっての取得が「しんどい」理由
そうないためのヒントの一つ、取得時に育児休業の「目的」を伝える。
取得する男性が、「会社が育休を取れといったから・・・」と言い、年次有給休暇のように「この機会にゆっくり過ごそう」としてしまうことがあります。
そもそも年次有給休暇と育児休業の目的は違います。
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●年次有給休暇
一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇
●育児休業
原則1歳未満のこどもを養育するための休業
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取得する本人は目的を理解せずに、育児休業を取得しながら、まるで年次有給休暇のように過ごしてしまうこともあるのではないでしょうか。
そのためにも、人事担当者の方から取得時には育児休業の「目的」を伝えることはお薦めです。
せっかくの育休取得、正しい目的を知った上で取得いただきたく、育休取得促進の理由や背景(産後うつの問題等)もセミナーではお伝えしています。