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谷川由紀プロはテレビせとうちが厳正なる審査をした登録専門家です

怒りがうまれる仕組みとは?

谷川由紀

谷川由紀

テーマ:アンガーマネジメント

小さなお子さんがいるご家庭はどこも同じだと思いますが、我が家も毎朝、バタバタです。
子供達のお弁当を作り、朝ごはんを用意し、自分の支度、そして子供に食事を食べさせ、支度を手伝う・・・。

仕事があるので、家を出なければならない時間は決まっています。
でも、そんなことにはお構いなく、子供はダラダラと食事をしたり、歯磨きを嫌がったり、「こんな服はいや、違う服にする」と言い出したり・・・。
ようやく準備が整い、家を出ようとすると「ちょとまって。おしっこ」と言い出したりします。





少し前に、保育園の駐車場に車を停め、園に向かおうとすると、となりに停めた車から3歳くらいの男の子と、1歳くらいの男の子をだっこしたお母さんが降りてきました。

お母さんはとてもイライラムカムカしていて、お兄ちゃんに「早く降りろっていってるでしょ!」「いい加減にして!」「なにしてるの、さっさと歩きなさい!」と怒鳴りながら、大人のペースで歩いていきます。

3歳の男の子は、お母さんについていこうと必死で走っています。でも、足が絡まって、こけてしまいました。
すると、お母さんの怒りは一層大きくなり、「いい加減にしてムカムカ」「どんな歩き方してるの!」「仕事に遅れたらあんたのせいだからね」と言い放ち、子供の足についた砂を払うこともなく、無理やり手をつかみ、ひきずるように連れて行きました。

痛いともいわず、お母さんにしがみついて歩く姿をみて、私は胸が苦しくなりました。
きっと悲しいだろうな、と。

でも、きっとそのお母さんも頑張っているのです。
ただ、心の中のコップが、マイナスの感情で溢れてしまったのでしょう。
いつも、「怒りは突然生まれるものでも、空から降ってくるものでもない。」とお伝えしています。
怒る前には、「悲しい、不安、嫌だ、寂しい、空しい…」というマイナスな感情が心の中にあり、怒ってしまうのは、それが溢れてしまった時なのです。

今回も、朝の忙しさに疲れていたり、仕事に遅れるかもしれないという不安などが、心に溢れてしまったのではないでしょうか。

3歳の子供なら、まだ機敏には動けないし、こけることだってよくあることです。
きっとそのお母さんも、そんなことは分かっている。

でも、感情が溢れてしまうと、自分でも止められない時があるのです。

私も同じような経験があります。
アンガーマネジメントを知ってからは、そんな時、まず自分の心のコップの中にたまったマイナスの一次感情、「悲しい、不安、辛い、嫌だ、空しい・・・」を探すようになりました。
そして、「お母さんは仕事に間に合わないかもしれなくて不安なんだ。だからお願い、協力してね。」と、素直に伝えるように心がけ、怒りで後悔することが少なくなりました。

ぜひ、一人でも多くのお母さんが、怒りで後悔することが少なくなると良いな、と思います。

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谷川由紀
専門家

谷川由紀(社会保険労務士)

高松太田社労士事務所

社会保険労務士としての知識と実績を元に、人材不足対策の要となる働き方改革支援や女性活躍推進、高齢者、外国人等の多様な人材活用コンサルティングに強みをもつ。県内外でアンガーマネジメント研修等に多数登壇。

谷川由紀プロはテレビせとうちが厳正なる審査をした登録専門家です

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