高松市内の小学校PTAでもアンガーマネジメントをお伝えしています
少し前のことですが、名刺を新しいデザインに変更しました。
今回は、これまでとはガラっと印象の変わるものにしたかったので、「デザイン力に自信あり」を全面に出している会社にお願いしました。
打合せでは、これまでの名刺を参考までにお見せして、大まかなの色やイメージをお伝えし、費用はかかっても良いので、これまでのシンプルな名刺では無く、ガラッと印象を変えるデザインを提案していただきたいと伝えました。
そして、数日後にメールが・・・
デザイン案が添付されており、ワクワクしながら開けると、なんとこれまでのシンプルな名刺とほとんど同じデザイン。
期待していたので、ショックで怒りが湧いてきました。
アンガーマネージメント講座でいつもお伝えをしている怒りの正体である「べき」。
私の「高いデザイン料を払うのだから、素敵なデザインであるべき」が裏切られ、怒りがこみ上げてきたのです。
メールを開いた時間は、すでに夜遅い時間でしたが、思わず、「これは以前とほとんど同じですよね。打合せの時にお伝えした要望は、考慮いただけたのでしょうか?」と、厳しい返信を送りたくなりました。
でもまずは「ストップ!」と心の中で唱えて、頭の中に真っ白な紙を思いうかべて集中し、とにかく「反射」で返信することを控えました。
いつも講座でもお伝えしていますが、「売り言葉に買い言葉」は、良い結果を生みません。
6秒をやり過ごした後は、怒りの温度計で点数をつけました。
10点のうち4点程度かな、と思いました。4点なら、そこまで厳しく怒る必要はないと感じたので、もう一度、要望を伝える内容で、冷静に返信をしました。
もちろん、次回も同じ結果であれば困るので、どうして伝えたことが理解していただけなかったのかという点について、
「私は打合せでしっかり要望をお伝えしたつもりだったので、今回の内容について、少し驚いています。どのような経緯で、前回とほぼ同じデザインになったのでしょうか?」
と、「アイメッセージ(私メッセージ)」で質問してみました。
翌日、デザイナーの方から、打合せ担当者との連携ミスがあったこと、そして新たなものを作成する旨を連絡いただき、素敵なデザイン案をいくつか出していただきました。
「なんでこんなデザインなの?」ではなく、「私は、少し驚きました」や「私は、ショックをうけています」という言い方に置き換えて伝えることで、伝えたいことは同じでも、受け手の印象は異なります。
より良い人間関係を築くためにも、そして、私自身が怒りで後悔をしないためにも、これからもアンガーマネジメントをしっかりと身に付けていきたいと思います。