賛否両論 ここまで過敏になる必要がある?
平成も終わろうとしているこの時代に、「村八分」が存在している地域がある・・と
いま世間を騒がせている。
その騒動の場所は、奈良県天理市にある地域。
経緯は以下のようである。
地域に転居してきた夫妻が1992年以降、自治会費(年13,500円)を自治会に払い続けてきたが
自治会は負債が集会や地元神社の祭りなどに参加することを認めなかった。
また、天理市の広報誌や、回覧板も届けなかったとのこと。
そのため夫妻は2012年に時自治会費の支払いを止め
既に支払い済みの自治会費の返還と慰謝料を求めたが拒否されたとのこと。
夫妻は、地元弁護士会に人権救済を求め
奈良県弁護士会はその自治会に対し、是正勧告を出したというもの。
一方の、自治会側はその夫婦だけを特定しているのではない・・と反論している。
その地域には235世帯があり、自治会に所属しているのは52世帯で
自治会の構成員として認めていないのは183世帯もあるらしい。
52世帯は、「昔から住んでいる神社の氏子である世帯だから」という説明。
筆者は、自治会側の説明は意味不明に感じ、「言い訳にならない言い訳」であると思う。
昔から住んでいる氏子でないから「回覧板は回さない」という理由になる。
仮に、長きにわたる慣習がそこにあったとしても、改善是正していくのが当然であろう。
また、そういう考えを持つ、「昔からの52世帯」にはないのだろうか?
「不合理な差別的取扱いと人権侵害」そのものと感じる。
「地域創生」を考える以前の地域が、いまもこの国に存在することにも驚愕する。