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上野峰喜

環境に優しい電解水や食品資源リサイクル機器のプロ

上野峰喜(うえのみねき)

株式会社金沢テックサービス

コラム

私達が直面している新たな問題

2018年6月15日 公開 / 2018年6月22日更新

テーマ:当社の環境への思い

コラムカテゴリ:くらし

先日のコラムで、ストロー1本が自然分解されるのに500年という期間が要することを問題提起の形で掲載しました。

いま、私たちの暮らしに深く関わりのある「プラスチックごみ」が海を汚染していることが、地球温暖化に続く、私達が直面している新たな問題となっています。

プラスチック製品は、全世界で年間3億トン以上が生産され、そのうち約800万トンが海に流失していると推定されています。



海に流失したプラスチックは、紫外線、波力、風力等々で裁断され5ミリ以下のマイクロプラスチックになります。



自然分解されるには、気の遠くなるような年月が必要となり、実態としては海流に乗って世界中に広がっています。
新たな「国境なき汚染」と呼ばれるようになりました。

2050年には、海にいる魚の量より海に漂うプラスチックの量が多くなると警告する学者もいます。

魚介類はこのマイクロプラスチックを、プランクトンと間違え食べ、その魚介類を通じて最後は人間の体内に入り込んで来ています。
残念ながら、今の段階ではどれだけのマイクロプラスチックが体内に蓄積されると、人体に影響が出るのか? 科学的解明はされていないのが現実です。
30以上の国家が国策として、レジ袋の使用禁止や制限をしています。
イタリアやベルギーなどは国全体で全面禁止。
ケニアに至っては、昨年8月からレジ袋が禁止され、使用した場合は禁固4年か、430万円の罰金になったそうです。
イギリスのペンザンスという自治体は、「プラスチックごみの出ない街」として、いま世界中から注目されています。

日本は、世界第3位のプラスチック廃棄物国です。
そろそろ政府(国)主導で、レジ袋も含めて「プラスチックごみ」対策を真剣に考える時期に来ていると思います。
さもないと、我が国は「環境対策後進国」の仲間入りになるかもしれません。



そのうち健康診断の結果の中に、「体内マイクロプラスチック残留量〇〇〇〇個」と通知されるような不幸な時代が来るかも・・・と心配するのは筆者だけでしょうか?


コラム 「ストロー1本が自然分解されるのに、500年を要します !」
   ↓
http://mbp-japan.com/ishikawa/kanazawa-ts/column/3954/

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