とんぼ
今日もこの世界に目覚めることのできる幸せ。
特別なことがなくても、昨日のつづきの今日が
当たり前にやってくると思っていました。
今年2月10日午前3時14分、
石牟礼道子さんがこの世界から旅立たれました。
その訃報は、10日の深夜
雨よけのビニールに覆われた夕刊の文字で知りました。
あぁ、行ってしまわれたのか・・・と
とても寂しく、おもわずその新聞を胸に抱いていました。
一度で良いので、お会いしたいとずっと思い続けていました。
今秋、
石牟礼道子さん原作の新作能「沖宮(おきのみや)」が上演されます。
その始まりとなる、熊本公演会場でお会いできるのではないか・・・と
微かな期待をもっていました。
しかし、その公演の日を待たず、行ってしまわれました。
そして何十年も、直接その声や姿に触れる努力をしなかったことが
とても悔やまれました。
わたしの石牟礼道子さんとの出会いは、『苦界浄土』ではありませんでした。
月刊誌『子どもの館』に連載(*)されていた『あやとりの記』でした。
その黄昏時の気配を感じる世界に、惹きこまれたのでした。
(*)1980年6月号から1982年12月号まで連載
石牟礼道子さんの誕生日は、3 月11 日。
その誕生日に、東日本大震災が発生し、それに続いて原発事故が起こりました。
そして、
『それを契機に近代日本の在り方への危機感を募らせ、「今こそ伝えておかなければ」
と語り合う中で新作能「沖宮」は誕生した。』
*新作能「沖宮おきのみや」公演への望(おもい)より https://www.okinomiya.jp/
石牟礼道子さんの誕生日でもある明日3 月11 日
偲ぶ会が開催されます。〈満席〉
3/11(日)追悼・石牟礼道子さん「石牟礼道子の宇宙(コスモス)」
http://fujiwara-shoten.co.jp/main/news/
「石牟礼道子さん。(2011-05-02)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19442/
『有機水銀分解菌 ~自然の持つ力・浄化2~ (2011-05-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19369/
「コウナゴ(小女子)( 2011-04-08)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18734/
コラム一覧 :HEAL THE WORLD
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=464