からだの重さ 【随機制宜(ずいきせいぎ)】
きょうは平成三十年二月七日、旧暦では師走二十二日。
強い冬型の気圧配置が続き、北陸では記録的な大雪となっています。
皆さまのお住まいの地域はいかがですか?
暦は「立春 初候 東風解凍(はるかぜこおりをとく)」の候ですが
春を呼ぶ風は、おあずけ中のようです。
ご家族や、周りの方に体調を崩している方は居られませんか?
年末頃から、体調を崩している方の話をよく聞きます。
何度もぶり返していることもあるようです。
また、インフルエンザが猛威をふるい、
流行レベルマップを見てみると、全国で警報レベルになっています。
*参考)2018年第4週
2018年1月22日~2018年1月28日(2018年1月31日現在)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
わたしたちの身体には、自然環境への適応力
病気に対する抵抗力が備わっていて
常に、正常な状態に戻ろうとする力が働いています。
しかし、肉体のバランスが悪かったり
精神的に不安定であったり、
自然界の気候の状態が乱れていることで
病気になっていきます。
自然界の気候の状態には六つあります。
風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)
自然界に普通に存在しているもので、これらを【六気(ろっき)】といいます。
そしてこの六気が《発病の原因》となったときは、【六淫(ろくいん)】になり
○+邪 と呼ばれるようになります。
通常の温度が低下する【六気】の「寒(かん)」は、正常なものです。
しかし、
今のような記録的な寒波は、【寒邪(かんじゃ)】の状態になっています。
そしてそれは、物理的なストレスのもと(ストレッサー)になっています。
六気が、六淫の邪気に変化して病因になるときは次の2つです。
*人が自然に逆らったとき
*自然そのものが乱れたとき
今は、自然そのものが乱れている方になります。
陰陽のバランスで例えて説明すると、
健康な時は、陰陽のバランスがほぼ五分五分で保たれています。
今の状態は
健康を「陽」とすると、その部分は五のままででも
自然現象や、インフルエンザウイルス(生物学的ストレッサー)の「陰」が
七~八にも上回っているのです。
こんな時は、自分の中の「陽気」を逃がさないために
しっかりと、体の外から保温し
体の中からは、体を温める食材で温めます。
外から温めるポイントは、頭部・首・手首・足首です。
内から温めるのは、冬の食材(根菜類など)が適しています。
今年は、鍋の食材が高騰していますが
薬や病院代と比べて、エイッと買い物カゴへ。
そして、基本的な手洗いうがい、睡眠。
今シーズンのNHKの朝ドラ『わろてんか』は
朝から笑いと笑顔がたっぷりです。
どうぞ、笑顔もお忘れなく。
この寒波が通り過ぎるまで、しっかり養生して、
春の日差しが差すのを待ちましょう。
『気1(2010-08-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11831
『気2(2010-08-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11856
『気血(2010-08-18)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/12290
「陰陽制約(2017-04-26 )」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/60964/
『ストレスとは(2010-12-15)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/15636/
『笑いの力(2011-03-23)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18377/
『濡れた靴 〜湿、寒、風の邪気の侵入を防ぐ〜(2011-03-22)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18339/
「風邪は、悪戯子鬼が・・・~暮らしの中の言葉②~(2010-09-27)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/13412/
中医学:コラム一覧
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=159
コラム一覧 :こころとからだの養生法
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=164