熊野巡り~引作の大楠~
きょう9月20日は、旧暦では葉月朔日。
朔日なので、新月です。
七十二候は45候「白露 末候 玄鳥去(つばめさる)」となりました。
彼岸の入りでもあります。
自然の景色から遠い生活になって久しいですが・・・
今頃は、彼岸花が田を縁取るように咲いているでしょうか。
台風18号は、沢山の雨を日本列島に降らせて
通り過ぎて行きました。
明石辺りに上陸したのは、とても珍しいことでした。
毎年、日本列島を横断しながら雨を降らせる台風は
まるで、日本を洗っていくかのようです。
水は、浄化であり祓いでもあります。
神社にお参りすると、手水舎で手と口を漱ぎます。
神事などで奏上される祝詞の祓言葉には
イザナギの大神が、黄泉の国の穢れを祓うために
小戸のアワギ原の水で禊がれたさまと、
様々な罪穢れをお祓いくださいという
祈りが宣られています。
また、神話の中には
「天の真名井」の清水で、剣や玉を漱ぐさまについても
書かれています。
天の真名井と言われる水は、国内にいくつかあります。
そのうちの一つに、京都府宮津市の眞名井神社があります。
*この神社の手前には、ここまで水が来たという事を知らせる碑もあります。
古い神社は、災害時の避難場所でもあります。
そんな、『水気根源の神』をお祀りしてる真名井神社の
境内から湧き出るご神水を各地に届けたいと、形にされたものがあります。
元伊勢籠神社の宮司様のご提案で使われるようになられ
満月の日に、そのご神水を汲みに行かれています。
そして、その石鹸には
【ありがとう】の文字が刻印してあります。
この文字は、お知り合いのデザイナーの方に
「(新婚の)今の気持ちを込めて文字を描いてください」 と依頼され、
それを型におこし、一つひとつに刻印されています。
説明には
「日常の身体活動、ストレス、肉体的疲労で疲れた身体を洗う時、
自分自身へ『ありがとう』 『お疲れ様』と労いの言葉を掛けて下さい。」
ともありました。
また、
東日本大震災の折には、水の災害で苦労されておられる方へ
『惜しくも亡くなられた御霊の鎮魂と、
御関係者様の平安、復興を願って企画させて頂きました。』
と水を直接運ぶのは難しいので、水を飴の形にされ、
送られていました。
水は、空気や食べ物とともに
この肉体の命を繋ぐために、欠かすことのできないものです。
今、ここに存在している私たちは
父母、祖父母…とずっと
命の流れを繋ぐことの出来ている存在なのです。
こころもからだも、共にここにあって
想いを表現出来る今はとても有難い時間です。
お彼岸で帰ってこられたご先祖様たちは
わたしたちを、どのように見ておられるでしょうか。
この命は、あなたのも周りの方のも
皆、同じ大切なものです。
皆で共に
幸せに生きていけますようにと、願っています。
☆石鹸について興味を持たれた方は↓をご覧ください。
http://coo88.jp/sekken/index.htm
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「ありがとう(2017-08-22 )」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/62024/
「 聞し召す(きこしめす)(2017-02-05)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/60223/
「生きる気持ちが減る ~気が枯れる~(2012-12-26)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/33333/
『新生活の始まり~ことばから解ること~(2014-04-01)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/43438/
「朔(さく)2010-07-12 」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11295/
「予防の更に向うにあるもの~七十二候から~ (2013-02-28)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/34861/