便利さのなかで失うもの 2

椎結子

椎結子

テーマ:こころ


20代の頃、よく一人旅をしていました。

一人なので、写真を撮ってもらうには誰かにお願いしなければなりません。

ところがお願するにも、山の中だったりで周りに誰もいない・・・という状況が増えたので

三脚を持っていくようになりました。

すると

旅行中、宿の方以外誰とも話さないということが起こるようになりました。

例え「写真を撮ってください」でも

人と話すきっかけになり、その場でいくらかの会話はあったのです。


便利だけれども、そのことで失うものがあるのですね。

そしてそれは、失ってから気付くのです。


そのようなものは結構あるのではないでしょうか?


たとえば八百屋で買い物するには、一声かけます。

スーパーやコンビニでは話さなくても買い物が出来ます。


固定電話に電話すると、話したい人に繋いでもらうための会話が必要です。

でも、携帯電話では直接話したい人に繋がるので

挨拶や、名乗ることすら不要だったりします。

メールはなおさらです。


【便利】と引き換えに

ちょっと人と話すというスキルが失われていくのですね。

でも・・・まだこれらは、どちらも手に入れチャンスはあります。


写真を撮るのに、お願いしてる人もまだ沢山いますし

八百屋も市場もまだあります。

家庭に固定電話もあって、携帯電話を持たない人もいます。


ちょっと一声でも、人と直接話すこと。

これは大切なことです。


『便利さの中で失うもの (2010-05-12 )』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9447

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椎結子
専門家

椎結子(心理カウンセラー)

Yu-cocoro office

ライフステージごとに経験する心理的・身体的・社会的な変化を踏まえて、相談者がより良い人生を歩んでいけるようサポート。メンタルだけでなく、生活養生の観点からもアドバイスします。

椎結子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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