介護の現場での人事異動とは

山本勝之

山本勝之

テーマ:働く上でのルール、就業規則

人事異動は、事業所がもつ機能の一つです。


この人事異動は、事業所が悪意をもって行うことはよくありません。

例えば、職員が気に入らないから、他の部署へ異動させることなどが
考えられますが、恣意的な人事異動は、事業所のもつ人事権を逸脱していると
いくつかの裁判でも指摘されています。


正しい人事異動があるとすれば、それは事業所にとって職員をどう活用していくのか、
また、職員のキャリアをどう伸ばしてていくのかを考えて行うことです。


事業所での職員の活用としては、今までの職員の経験を活かし、
他の部署で発揮してもらうことが考えられるでしょう。

職員のキャリアを伸ばす意味では、経験のない役割を人事異動によって行うことで、
その職員のスキルを伸ばす、新鮮な気持ちに職員に立ち返っていただくなどが考えられます。


ある事業所では、利用者さんからクレームが出たので人事異動させた
ということをお聞きしました。

クレームの度合いがどのようなものかまでは、お聞きしておりませんが、
クレームはどのように受け止め、どのように解決していくかがポイントで、
人事異動したからクレームがなくなるわけではありません。

もしかすると、人事異動先で別の利用者さんからクレームが出る場合があります。


この場合、恣意的かといえば、必ずしもそうではありませんが、
目先の目的だけでなく、全体を見て人事異動を行う判断が必要と思いました。








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 ※2020年7月14日に、記事の内容を一部修正しました。

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山本勝之
専門家

山本勝之(社会保険労務士)

ゆい社会保険労務士事務所

介護の現場で要となる人材面を中心に、事業所に向けたあらゆるアドバイスに取り組んでいます。人材採用、教育、評価、職場環境の整備から、施設の開設、事業譲渡まで、サポートの範囲は多岐にわたっています。

山本勝之プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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