施設で働いていない時間、別のアルバイトをしたいという職員
人事異動は、事業所がもつ機能の一つです。
この人事異動は、事業所が悪意をもって行うことはよくありません。
例えば、職員が気に入らないから、他の部署へ異動させることなどが
考えられますが、恣意的な人事異動は、事業所のもつ人事権を逸脱していると
いくつかの裁判でも指摘されています。
正しい人事異動があるとすれば、それは事業所にとって職員をどう活用していくのか、
また、職員のキャリアをどう伸ばしてていくのかを考えて行うことです。
事業所での職員の活用としては、今までの職員の経験を活かし、
他の部署で発揮してもらうことが考えられるでしょう。
職員のキャリアを伸ばす意味では、経験のない役割を人事異動によって行うことで、
その職員のスキルを伸ばす、新鮮な気持ちに職員に立ち返っていただくなどが考えられます。
ある事業所では、利用者さんからクレームが出たので人事異動させた
ということをお聞きしました。
クレームの度合いがどのようなものかまでは、お聞きしておりませんが、
クレームはどのように受け止め、どのように解決していくかがポイントで、
人事異動したからクレームがなくなるわけではありません。
もしかすると、人事異動先で別の利用者さんからクレームが出る場合があります。
この場合、恣意的かといえば、必ずしもそうではありませんが、
目先の目的だけでなく、全体を見て人事異動を行う判断が必要と思いました。
変わった花?の花壇を見ました
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※2020年7月14日に、記事の内容を一部修正しました。