介護の現場で、明日退職しますと言われたら・・・

山本勝之

山本勝之

テーマ:給与賃金・雇用条件、雇用契約、再雇用

介護の現場では、「私は、明日退職します」と言って、
退職するのに何が悪い、と言わんばかりの方もおられるようです。

中には、朝に電話をしてきて、「今日は勤務が入っていますが、行きません。退職します」
という場合もあるようです。


どのような理由があるかはわかりませんが、
自分の都合だけでなく、事業所の都合も少なからずあります。


そもそも、今までお世話をしていた利用者さんは、どうなるのでしょうか?

急な退職で人員が不足するのは経営者が考えることで、自分には関係がないかのもしれません。


しかしながら、社会人として、介護に携わる人間として、このようなことが許されるのでしょうか?

あまりにも無責任といわざるを得ません。


このような急な退職を防ぐには、2つ準備しておくことが必要です。

1つ目は、就業規則に退職の手続きを明確にし、職員に伝えておくこと。

例えば、
  ・退職の場合は、退職願を退職予定日の30日前までに提出すること
  ・退職願を提出しても、退職日まで引き継ぎを行うこと 
などを明確にしておき、職員に対する義務を明確にしておきます。


もう1つは、日ごろからのコミュニケーション。

退職を考えている職員は、何かしら職場へ相談したいこともあるはずです。

日ごろからコミュニケーションが良く取れていれば、そのような不安も相談になっていくのですが、
コミュニケーションがうまく取れていなければ、上司や事業所を信用していないので、
相談なく退職ということがあります。
(中には、事情があり退職される職員もおられます。)

不安を受け止める風土づくりを、介護の事業所は日ごろから取り組む必要があります。



先週、神戸・元町は春節祭でした。
にぎやかですね。




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※2020年7月11日に、記事の一部を修正しました。

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山本勝之
専門家

山本勝之(社会保険労務士)

ゆい社会保険労務士事務所

介護の現場で要となる人材面を中心に、事業所に向けたあらゆるアドバイスに取り組んでいます。人材採用、教育、評価、職場環境の整備から、施設の開設、事業譲渡まで、サポートの範囲は多岐にわたっています。

山本勝之プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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