メンタル不調の介護職員が、職場復帰するためには

山本勝之

山本勝之

テーマ:健康で働くために、メンタルヘルス

メンタル不調だった職員が、職場に復帰するときには、事業所としてどうしたらよいでしょうか?

休んでいた職員からは、かかりつけの医師の診断書を求めましょう。

この診断書は、職場復帰するための参考資料であり、医師により「職場復帰が可能」と書いてあっても、
事業所として、職場環境なども含めて判断する一材料としてとらえます。

なぜなら、職員のかかりつけの医師は、事業所の環境や、休んでいた職員の働く様子を見て
診断書に「職場復帰が可能」と書いたわけではないからです。

また職員にも、医師の診断書を含めて、職場への復帰が可能かどうかを判断することを
伝えておくべきです。


職場での環境は、どのようにして整えたらよいでしょうか?

休む前と同じ仕事量や質ではなく、他の人がフォローできる仕事量や質のものを準備します。

休んでいた職員は、「休んでいて職場に迷惑をかけた」と考え、つい頑張りがちです。
無理して働いて、またしんどくならないように配慮します。

仕事の内容も、軽作業からはじめるようにします。
運動前のウォーミングアップと同じです。

運動するときに、ウォーミングアップなしで行うと、すぐに息切れしたり、
怪我の元になりますよね。それと同じです。

職場復帰の直後は、残業もなく、勤務時間も短いものからはじめ、
職場復帰へのリズムを整えていきましょう。



神戸・三宮の駅前では、クリスマスまで街中がイルミネーションで飾られています。
通りがかったら、見てみてください。




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※2020年7月10日に、記事の内容の一部を修正しました。

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山本勝之
専門家

山本勝之(社会保険労務士)

ゆい社会保険労務士事務所

介護の現場で要となる人材面を中心に、事業所に向けたあらゆるアドバイスに取り組んでいます。人材採用、教育、評価、職場環境の整備から、施設の開設、事業譲渡まで、サポートの範囲は多岐にわたっています。

山本勝之プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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