二の腕に力こぶ？腕が盛り上がるー着付け師さんの場合

二の腕に力こぶ？腕が盛り上がるー着付け師さんの場合

着付けのお仕事をされている方。
帯を結ばれたりする時、

「二の腕に力こぶができるんです」

それは腕の力だけを使っておられるということですね。
トルソーを使って、帯を結ぶところをしていただきました。

（腕だけで帯を引っ張っている状態）

（体幹、肩甲骨からつなげて帯を引っ張った状態）

上の画像では
まず手を動かしておられ前肩。
腕だけで帯を引っ張られているので
行き場のない力の流れは二の腕に集まり
更に肘下の前側に力が入ります。

手首が痛くなることもあるでしょう。
首が前傾して、首の下が盛り上がってもいます。
このやり方を続けていたら
腕を傷めますし、腰も痛くなりそう。
首の下には盛り上がりができてしまいます。
首は前傾したまま。

脇から肘、伸ばせるかどうかで見える違い
と同じように、肘が充分に引き合えないと
首は前傾してしまいます。

肘をしっかり引き合うと、自然に中心に脇を引き込む感覚が生まれます。
そのための練習もしていただき、改めてしてもらいました。
肘を引き合い、脇が引き込まれ
無理なく、腕に無用の力が入らない状態になっています。
ご本人も随分楽な状態。
首がまだちょっと気になります。

前回おありだった股関節の痛みも今はないとのこと。
表情たっぷりにお話しされる彼女。
とても魅力的なのですが
首が不安定に思えたので、そちらも修正。

中心をぶらさず痛みなく美しい首に2（2020年5月3日 ）←コラムはこちら
ここから「中心をぶらさず痛みなく美しい首に」へもリンクしています。

1つの動作は連動します。
ここもあそこも、あちらもこちらも、と部分的に気を付けても
全体の流れができないと、ちょっとしたことで
うまくいかないところができてしまいます。
全体のつながりに目を向けていきたいです。
彼女のお師匠さんも体の使い方を重視して
教えて下さるということです。
どんなお仕事でも、それにふさわしい使い方があるものです。
優れたプロの体の使い方は見事ですよね。

関東在住の彼女と、リアルでお会いできるように
できるだけ早く、東京WSも考えていきます。

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