モップかけで痛みのない腕、肩を習慣づけで「使える体」に！

「床にモップをかける時、肩が痛いんです」
とおっしゃる方。
無意識にモップを腕だけで動かされているのだろうと思いました。

（腕・肩に痛みのあるモップかけ）

腕だけでモップを使うと
後ろに引くときには、ご覧のように前肩になり
前肩になったとたん、鎖骨回りは縮み、肩甲骨は張り付き
胸郭も本来の形で維持できず、背骨も伸びません。
骨盤と脚もひと固まりで
とてもしんどい状態になります。
1回ならまだしも、毎日の習慣なら、これが当たり前になってしまいます。

（腕・肩・その他に痛みのない楽なモップかけ）

腕の曲げ伸ばしでなく、体幹の柱を前後に移動させるだけです。
強い力は何もいりません。

方向を変えるのも体幹の柱から。
脇が引き込まれ、胸郭の形が維持されて背骨が伸びた状態で
体幹の柱を重心移動させるだけでモップを軽く動きます。
掃除機でも同じこと。

今の床用モップも掃除機も軽量化されています。
腕に力をこめる必要はありません。

毎日のお掃除を無理のない状態ですることでも
それが習慣づけ、意識付けされるトレーニングになります。
わざわざ、トレーニング！と構えなくても
毎日の日常動作が大切なトレーニングになります。

私の考え方ですが、日常的に使う筋肉の流れに添うやり方でなければ
無理のない使い方は覚えにくいと思うのです。
逆に日常動作をきちんとできれば、日常動作の中で必要な筋肉と流れができます。

それぞれのされているスポーツやダンス、その他の競技においても
日常動作の無理のなさは活かされます。
日常動作に無理があれば、したいことのジャンルでも
最初からマイナススタート。
競技スポーツをされている方のお話を聞くと
国際的な大会に出られるか出られないかの分け目は
体の歪みがあるかないかで、パフォーマンスが違うということだそうです。
プラスに転じる「使える体」を身につけていきましょう。

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