坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
中心に集めて、中心から分ける前後開脚
前後開脚がうまくできない、痛い、開かないという人は
一生懸命、床に押し付けようとしていたり
おへそが横向きになるほど体を開いて裂くように引っ張る
それこそ「股裂き」状態になっていたり
前側の脚の上に乗り込んで、後ろ側は、全くほったらかしの
報われない努力をしている人が多いように見受けられます。
そのやり方であれば、自分でしたことの実感はなく
痛い、きつい、難しいというイメージしかない。
どこをどうすればできるようになる手掛かりがない。
できる設定を覚えることで
体幹からつながる、痛くなく、無理のない方向に
流れを作るにはどうするのかを
じっくり覚えてほしいのです。
まだ完全にできていると言えなくても
かなり楽そうにできた前後開脚。
どんなふうにやっているかというと
片膝を立てた状態から手首をつきます。
このつき方いかんで感覚は随分変わるので
床をガンガン押すのでなく、手首を送り出すように。
手首が固い人、意識のポイントを変えましょう(2019年10月27日)
これで脇、骨盤、足先まで全部繋がります。
両側の骨盤が並んだ状態、お尻が並ぶまで前側の股関節を引き込んで
それごと胸郭は引き離したまま
骨盤を後ろに送り出すようにして反対側のお尻ごと半身引くようにして
手首を押しながら後ろ側に送り出します。
前の脚に乗り込んでしまわずに前後も、左右も
中心から分けられていることがわかります。
半身ずつが中心から分かれつつ、背骨に還るように使っています。
これってどこかで見た覚えがありませんか?
脚を上げるためにはお尻の位置を揃える(2020年4月4日 )
全く同じです。
前脚側を中心に引き込みながら、送り出し
後ろ脚側の骨盤から内腿から親指までは、手首、脇とつながります。
送り出したら、踵からお尻の底に戻し
更に背骨に還って、繋がっています。
なにそれ、ようわからん!?
と思う人もあると思いますが
文章で言えばこうなります。
それでも、レッスンでやってみると
大抵の方が「なるほど~!」
と言われます。
やったことのないことは難しいと思われる方も多いけれど
やったことのあることで解決できないなら
やったことのないことの中に楽に無理なくできることが
見つかるかもしれません。
床側から見た前後開脚の流れを
横向きで見られるもの。
参考:横向きで前後開脚(2020年4月15日)