肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
脇を引き込むとは?
私のコラムやレッスンでよく出てくる
「脇を引き込む」
というキーワード。
どういう意味?と思われる方もあると思います。
腕から体幹につながる流れを作るという意味なのですが
腕を自由に使う、体幹を安定させて素早い動きや
強い力を出す、安定した状態にするためには
腕を肩甲骨から背骨につなげて体幹全体と連動させてやって
体幹でコントロールしてやらなければ
不安定で、腕ならば腕だけでしか使えません。
材木2本を釘で止めただけなのと
一方にへこみ 凹 を作って
一方にでっぱり 凸 を作ってはめ込んだ状態とでは
どちらが安定するか?と言えば理解できるでしょうか。
その準備が
「脇を引き込む」
「股関節を引き込む」
ということです。
(引き込めていない脇)
(引き込んだ脇)
上の画像は
肩を足方向に押し付けて、赤丸印のところで詰まり
肩甲骨が固まって腕や肩が盛り上がっています。
自分ではすごくがんばっている感覚がありますが
体幹とつながらず、腕は腕、胴体は胴体と滑らかな動きになりません。
下の画像は脇の下を背骨方向に向けて肩甲骨が
背骨周りの筋肉から呼び寄せるように引き寄せられています。
流れは肩甲骨と肋骨の間を通って背骨につなげ
安定した肩甲骨ができると背骨が連動する、というつながりができています。
うちにいらした皆さんには、これを誘導して伝え
実際に感覚を感じてもらうので、理解されますが
お会いしたことのない人には?で
ようわからん!と思われるワードです。
随分以前にyoutubeで100万回以上のアクセスを頂いた
肩甲骨をはがす2(2013年12月2日)
では、肩甲骨は良く動くけれど、充分ではないと
つながりを考えて来て、今は骨をゴリゴリではなく
インナーの
最小限の力で効果のあることをできるつながりの感覚を
多くの人たちに覚えていただいています。