坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
股関節を使える状態に整えていく
体のどこをとっても
大事でないところなんかないが
股関節を使える状態に整えていくことって
大切なことだと、体を使う仕事をしていると
しみじみ思う。
体はつながっているので
どこからアプローチしても、自分が困ったり
気になっているところにつながっていくが
股関節の感覚を知らず、不安定なままだと
すぐゆがむ。
股関節を引き込むと言っても
これは私の表現であって、それは何のために?と
思う人も多いだろう。
胴体と脚。
脚は前から見れば、股の下に見え
股の内側は低く、股の外側の位置は高い。
股関節の意識がなければ
股の内側に続く脚の方が長く余り
外側は張る。
普通に立ったり座ったりして
自分の脚の内側を縦につまんでみれば
大抵の人はしっかりつまめる。
これは脚に体幹が引っ張られているということ。
脚を歪まず、まっすぐにしたければ
内側を体幹側に仕舞ってやると
ほぼまっすぐになる。
股関節を引き込むとはそういうことだ。
それは脚の力だけですることでなく
体幹の力の流れを繋げてやったり
足裏を体幹につながるように踏んだり
腿の裏を長く使ったりするが
言葉で言えば、そういう表現になるが
感覚は言葉ではわかりにくい。
面と向かえば
誘導して感覚を感じてもらったり
その感覚を感じてもらいながら説明はできる。
頭で考えるとわからなくなるが
体で感じるのは一瞬でわかる。
それを自分の感覚として自分のものにするまでは
初めてすることだから誰だって時間をかけている。
同じことならすぐできても、
応用に至るまで使った経験を重ねるということになる。
頭で考えれば果てしないが
時間はあっという間に過ぎる。
考えているうちに体は感じて覚える。
体を使うのは頭で考えることでなく
体で感じていくことだ。
うまさきせつこのボディコントロール/mポダンバレエ研究所HP
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