肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
きつくて痛い腕、楽に動かす方法はないの?
五十肩とか、運動していて傷めてしまった腕、肩は
楽にならないのでしょうか?
私はあると思います。
痛いところがあると、誰でも無意識に
痛いところを庇う使い方をします。
きついことはやりたくない。
それが当たり前です。
痛い部分に意識が集中して、痛いところの周りを固めてしまい
体は連動していますから、動かすための状態が変化して
傷めた場所が完治しても
前とは同じではなく、不具合が続くことが多いのです。
動かさないようにしていると
より固めてしまい、きつくて動かない状態になる人が多いです。
では痛くない方向ややり方が、感覚としてわかればどうでしょうか。
こちらの方も、傷めた腕が随分よくなりましたが
あと一息というところで、いらない力が入ってしまいます。
途中まではいいのですが、意識のポイントが腕に行くと
体が上にばかり上がってしまい、
肩も腕もきつそうです。
意識するところを体の裏側に変えて、床方向への流れを促すと
楽に伸ばせるようになりました。
更に力の流れを感じることを一緒にやってみると
動かすポイントが腕でなく体幹主導に変わり
痛みなく、伸びやかに動けました。
体の力の流れは、文章や矢印で書けるものではありません。
誘導して感じてもらうしかないのです。
私の体からの流れを受け止めて、体幹を使うことで
滑らかに動かれました。
したことがないことは難しいのが普通のことですが
感じてみることはできること。
感覚は育ちます。
初めは難しく感じても、力の流れが行きたい方向は
存在しています。
私が長年教えてきた若い生徒が、出産するとき
意識することを一緒にいろいろやっていましたが
彼女が超安産で出産した時、教えてくれたことも
同じことでした。
「赤ちゃんが行きたい方向に自分の体を合わせました。
とても自然な流れを感じました」