重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
足裏の踏み方で、やりにくいことが無理なくできる状態を作る
意地悪な質問ですが
足裏の踏み方如何で、体が無理なくできる準備をしてくれるのと
全然うまくいかないのと、どちらがいいですか?
無理なく体ができる準備をしてくれる方がいいに決まっていますよね?
誘導した時には、その時は体幹に楽につながり
いい感覚を実感したのに
自分でしてみようとすると、あれっ!?できない!
自分の体の理解は、そのまま一発で
うまく自分の体にしみこむ場合もありますが
半分くらいの人は、しばらく悩みます。
今までしていたやり方の感覚が根強く残っていて
順を追ってやっているうちに、元の感覚でやってしまっていることに
なかなか気づかないこともあります。
私たちの方でも、確実に伝わる方法を日々模索しているので
ご自身の試行錯誤とコラボして
その感覚を確実につかんでくださる方は増えています。
体はつながっているので
自分でその部分だけでなく違う部分からアプローチしていくうちに
連動して、そこはあまり考えていなかったのに
やってみたら、驚くほど簡単にできた!という方もたくさんおられます。
体全体の状態がよくなっているということです。
「そこにばかり意識が行く」←煮詰まっている状態
「考えていなかったけれどできるようになった」←体全体で考えられるようになった状態
と言ってもいいかも知れません。
体のことでなくても、人がなかなかうまくいかない時は、
意識がひとつのことだけに行ってしまうことが多いと思います。
さて2枚の画像を比べてみましょう。
体幹につながる感覚を得るために2番ポジションから
足をフレックスにして中心につなげてみましょう、と
言ってみた時の画像です。
一見見ただけでは、どこが違うのかわからない方が殆どだと思います。
上は足先を上にあげて足をフレックスにしたもの。
足首やすねが固くなり、体幹とはつながりができません。
下は足裏を上下、前後左右の張りのある足裏でスッキリした脚(2019年8月31日)で
やっているように縦アーチ、横アーチができた足裏にして
中心に向かうベクトルができた状態。
お尻の形も体幹の底を押せる状態に変化しています。
よくみれば、足首や踵の状態が異なり
上の画像では骨盤と脚の間には隙間がありませんが
(骨盤が上に押し上げられています。片方向のベクトル)
下の画像では、窪みができています。
中心に向かう双方向のベクトルができています。
ここからですと、張りのある体幹が縮んだりしないプリエ(折りたたみ)ができますし
ルルベ(つま立ち)も上にふわっと上がるような頼りない不安定なものでなく
床としっかりつながった安定したものになります。
足裏の意識と感覚次第で
日常生活でも、脚がもつれてこけたりの不安がなくなります。
踵が押せて体幹とつながり、床に吸い付いて安定したルルベです。
参考:足裏のいろんな感覚を磨く(2019年5月22日)
股関節はなぜ詰まる(2019年9月13日)
股関節を詰まらせずに座りたい(2019年9月15日)
股関節を詰まらせずに向きを変える(2019年9月16日 )
こんな正座ができたのは初めてです!(2019年9月11日 )
この中の例えひとつでも、あなたのお役に立つヒントがありますように。