坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
前肩、痛い肩の自己修正
初めて来られた時には、五十肩で腕が上がらなかった方。
初回で腕が上がるようになられて
それからはいい感じだったのが、他の部分にも
お家で怪我をされたりして、その恐怖心もあって
今は反対側の肩に痛みがあります。
自分が怪我した時の経験でわかるのですが
自分でうまくいく感覚を持っていても
体は連動するので
全然違う場所まで、それまでと同じ感覚でやっていても
違ってしまいます。
自己調整できる習慣をつけてもらおうと
一緒にやってみました。
腕でなく肩甲骨を感じられるように
後ろ手に手をついています。
向かって右側が痛い肩。
左側は前肩になっていないので
腕の筋肉の流れが、肩甲骨と肋骨の間を通り
背骨から寄せられていますが
右側は前肩のままなので、
腕も肩甲骨も肩も一つの山のようになって
押し付けられ、詰まっています。
こちらで誘導すると楽になりましたが
自分でできるように。
脇腹に肘を刺すようにしています。
この時腕の内側は肘を長く引っ張って
脇腹に添うようにしています。
何かを脇で挟むようなイメージで
肘の固いところを押し付けています。
そうすると腕が細くなっています。
腕の方向を脇の下を内側から後に回します。
この時点で、最初の画像とは肩甲骨周りの
筋肉の流れが違っています。
方向を同じに合わせて腕を下ろします。
脇から腕の奥行が変わり
肩が楽になり、腕は長くなっています。
前から見た状態。
肩がすっきり楽そうです。
もう痛くなくなりました、とのこと。
思い当たるところがないのに痛いのは
いらない力が入っているということです。
いらない力を使わないで済む状態にすれば
痛いところは痛くなく使えます。
この方、来週はご都合があってお休み。
再来週、お会いするときに
痛くない状態に自己調整できているかどうか
楽しみです。
出来ていなければ、また痛くない状態を
何度でも覚えればいいのです。
諦めず落ち着いて体を使っていけば
痛くない状態を知った体は、そこに戻るべく
協力してくれます。
参考:前肩ー意識するとしないではこれだけ違います(2019年5月24日 )
前肩は外の筋肉を使わずに直す(2019年5月9日 )
インナーの最小限の力で肩甲骨ストレッチ(2019年5月13日 )