股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
意識をどこに置くかでできることが変わる
(2019年5月26日㈰、少し言葉足らずのところを書き足しています)
ある日のレッスン。
人の意識の仕方は面白いなあと思った。
私はトイレの高さは非常に体の意識を高めるのにいいなと
思っているので、人にもお勧めする。
私の場合は、足裏の踏み方とか
底からつながる中心へのベクトルなど感じているが
「立ち上がるとき、前腿に力が入っているんです」
と言われる。
その原因についてのとらえ方が、ちょっと違う気がしたので
「前腿に力が入るのは、そこに至るまで
何か、いらないアクションがあると思うよ」
と、言ってみた。
正座で膝立ちをしてもらうと
いったん股関節を折り畳むように、体を前に倒している。
「ああっ!これだ~!」
と気づかれたが
「どうしても前に倒してしまうんですよね」
参考:背骨を意識して正座からの立ち上がり(2013-03-31 アメブロ)
「意識する場所を変えてみたらいいやん」
と、私が背中のお肉をつかんでみた。
(つかむのであってつねるのではない、痛いと体は前に行く)
前腿に力は入らず、背骨が掬い上げられて
まっすぐに立ち上がれた。
まっすぐに立ち上がれない、その時には
意識が体の前側にあるが
裏側に刺激があれば、意識はそちらに行き
慣れていない時には大いに助けになる。
椅子に座って同じことをやってみた。
背骨で椅子の座面を押して、足裏を上から踏み
腿の裏を長く掬い上げるようにして立ち上がると無理がない。
参考:腰や股関節に負担をかけない椅子からの立ち上がり(2013年3月27日)
何かおかしいと思ったら
おかしくなる前に必ず何かのいらないアクションがある。
意識するところを変えてみると
自分がしている「いらないこと」に気づくことができる。