開脚から痛みなく脚を回す意識付け
床が押せない、股関節~足裏がつながらない
体幹から脚に流れがつながらず
床が押せない、
足裏への流れを見失ってしまい、張りが出ず
体が不安定になってしまう。
こういう自覚を感じていなくても
床を押せない、体がふにゃふにゃしている、という人は
結構おられると思う。
体幹から足裏までつなげる方法はいくつもあるが
椅子を使うとわかりやすい。
足裏が感じられない、張りが出ないという時は
上の画像のようになっている。
坐骨だけを引こうとして、部分的な力しか使えていないから
坐骨~膝は短く、座骨への片方向への引きしかない。
膝の位置は体の方に寄っている。
膝とつま先の方向も違っている。
足元にお尻と脚を床から見た面を書いているが
坐骨は中心にしたまま、そこだけを引っ張っているので
動きがなく、股関節が固まり、内転筋が固まっている。
下の画像は、背骨の方向に合わせて
体幹の底を思い切って、手で引っ張ってもらった。
そうするときには座骨の位置は内側ではなく
自然にやや外に行く。
背骨からのコントロールで体幹の底が動くので
坐骨~膝は長く使えている。
更に背骨から意識して体幹の底を
つま先、膝の方向に合わせて引き合うと
張りが出て双方向に引っ張ることができるので
踵から膝の角度は、この場合は90度になっている。
少し下を向いてしまったが、首も背骨のうち。
下を向かず、背骨の方向に合わせていく。
まだ片側しかしていないが、両側につなげると
床から見た体幹の底の流れは脚元の図のようになる。
中心に向かって双方向の張りが左右にできると
坐骨の位置も中心に寄ってくる。
両側の張りが出た状態。
自然に踵が中心方向に引いた状態になる。
背骨から脚が無理なくつながり、張りのある状態。
そして大事なことだが
この張りのきっかけは背骨からのほんの小さな力。
「張り」と聞くと思い切り力を入れてしまう人が多い。
体の位置感覚と方向がわかれば、脚への負担は
感覚としては本当に楽で、負担がないと言っていい。
位置感覚と方向を勘違いすると
本人は正しいことをやっているつもりなので
闇雲に頑張ってしまうが
それによって、どんどんひずみが出てきて
元々素直に動いていたところまでうまくいかなくなる。
「痛い」「おかしい」「変な感じ」「辛い」は
できる状態になっていないことを知っていてほしい。
「できる状態」は作っていくことが可能だが
ちょっとした小さな感覚はすぐに忘れてしまいがち。
繰り返し沁み込ませていくことと
体の違和感に耳を傾けて、人に見てもらうことも大事。
「張り」については下のコラムで書いている。
つながりと張りを作るために(2017年4月10日)
開脚から推進力で得る更なる張り(2018年7月26日)
股関節の引き込みー痛くない開脚への体の流れ(2018年12月22日)
痛くない開脚前屈のためにー体幹の底まで通す(2018年7月7日)
痛くない開脚前屈をしましょう(2018年7月15日 )
では、動画で説明している。