股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
自分の座り姿を把握する
先日のコラム自分の立ち姿を把握する(2018年11月8日)
に引き続いて、座っている姿も確認してみよう。
(背骨を押した体育座り)
(背骨を戻した体育座り)
(背骨の縮んだ体育座り)
(バランスの良い体育座り)
一番上の画像。
背骨を反らして前に押しているので
背骨が伸びた気になるが
「く」の字になる。
背中は緊張し、お腹は上に引っ張られて、固くなってきつい。
横隔膜が開いた状態。
坐骨は床についているが設置している面は小さい。
脚の付け根に力が集まりやすい。
2番目の画像。
では・・というので押した背骨を戻してみると
骨盤がやや後傾し、きつくなった。
お腹が縮み、脚もきつい。
長く座るのはきつい。
3番目の画像。
背骨は縮んで落ち、お腹もぐちゃっと縮んで苦しい。
肋骨は埋没して、内臓も居心地が悪い。
肩甲骨は上がり、前肩になる。
坐骨は床につかず、尾てい骨がついている。
手で支えなければ、長く座るのは苦しい。
下の画像。
体幹の底が床に向いて股関節は適切に引き込まれ
肩甲骨も肋骨からはがれた状態。
背骨は自然に伸ばせている。
肋骨も本来の形のままにできているので
上に上がらず、これも自然に楽に伸びている。
坐骨も床について、接地面が大きく楽に座れている。
同じ人の体でも、意識と使い方次第でこれだけ違う。
背骨が伸びない状態は本当にきつい。
長年やっていると、
これが当たり前の状態と体が思い込んでいるが
毎日の生活のほんのちょっぴりが
体に及ぼす影響は大きい。
位置感覚がしっかり認識できると
背骨は無理なく自然に伸びてくれる。
長年親しみなれた状態を変えるのは
時間がかかることだが
この人も時間をかけて、位置感覚を把握し
自分の体を調整できるようになっている。
体は持ち主の意思に従う。
体と向き合い仲良くなり
意思に従ってくれる関係を作っていくしかない。
人との関係と同じだ。