坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
脇の引き込み、勘違いすると・・
脇を引き込むとき、意識しやすい外側の筋肉を使うと
自分では「しっかり」引き込んだ意識になるので
グイっと入れ込んだことに満足して
流れがないことに気づいていないことがある。
上の画像は脇側面の外側を押したとき。
脇が縮み、背骨は反ってしまう。
背骨「反る」と「しなる」はどう違うか(2017年9月28日)
つながりがないので
肩は下りて見えているが脇が縮んだ分だけ下に下がっただけのこと。
三頭筋は固まっている。
下の画像。
インナーを使って脇を引き込み流れができた状態。
脇側面の長さが出て骨盤から坐骨まで
肩甲骨から尾骨までつながりが出て
お尻や脚の形も変化している。
バーを押して「の形に伸ばした状態。
右側は背骨を伸ばそうとして上から肩口を押しているので
腕も上から押された状態になって、脇は引き込めず
腕と胴体はつながりがない。
左側は脇の引き込みを誘導した状態。
脇が引き込めてつながりができている。
この説明はきれいな立ち方-受講者様からのご質問3(2018年11月5日)
でしているので、そちらでどうぞ。
脇の引き込みが不十分であると
同じことをしても、上の画像のように
脇の引き込みができない分だけ、体幹の底は後ろに押されて
踵の位置は変わらないので
膝を後ろに押して補うことになる。
ハムストリングスが固くなり、
膝裏もふくらはぎが上に上がって固まる。
下の画像では脇がかなり引き込めるようになったので
体幹の底は踵より大幅に後ろには押されず
股関節の引き込みもしやすくなっているので
お尻から踵まで、ほぼ垂直に近い状態。
膝を押さなくなったので、ふくらはぎは上に上がっていない。
まだ伸びしろはある。
自分の中の「少し」の勘違いは
体に伝えた時には思っているより大きく連動して
全く違う状態になる。