肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
きれいな立ち方ー受講者様からのご質問2
きれいな立ち方ー受講者様からのご質問1(2018年11月1日)
胸郭の意識(2018年11月2日)
に引き続いて
3つの項目で書いて下さったことの2つ目を
ご一緒に見ながらお答えしていこうと思う。
「きれいな立ち方 2・下半身」
書いてくださっていることをそのまま表記する。
①骨盤から直接足先に力を伝える。
(直接力が伝わるようにアライメント)
②足裏(母指球、小指球、踵)は均等に踏む。
・太腿部は外旋、臀部は内側に締める。
③土踏まずを引き上げる(アーチを作る)
WSで感覚を感じて下さっているので
よくお分かりになっていると思うが
これを見てくださる人のためにも、勘違いしやすいポイントを
書いていく。
①について
胸郭、肋骨の状態を肩甲骨と共にありたい状態にすると
背骨が連動し、肩甲骨から脇腹、骨盤へと連動する力が働いて
体幹の底が押され、桃裏、膝裏を通って踵まで流れができる。
骨盤そのものから力が出てくるのではなく、体幹全体が連動している。
足裏から得た力はまた中心に還る。
(昨日のコラム参照)
②について
足裏を均等に踏むのは
足裏でその操作を全部行うのではなく
拇指、小趾の根元を広げておいて
踵を位置を動かすことなく
踵を引くことで感じられる。
この後③でも出てくる「土踏まずを引き上げる」は
やはり、体幹全体の流れが床を押して還ってくる力で
自然に引きあがるもので
土踏まずに力を入れて引き上げなくても上がってくる。
また、「太腿部の外旋」は体幹が背骨中心に集められて
体幹の底を押せることによって
無理なく外旋することができる。
よって、お尻を締めているわけではない。
体幹の中心に寄せられることで、自然にお尻に形が変わるのと
お尻を自発的に締めることでは、形もできることも違ってくる。
お尻を直接締めた場合は、流れがせき止められて
股関節は自由に動かなくなるので、注意してほしい。
③について
「土踏まずを引き上げる(アーチを作る)」
は②で説明した通り。
踵と土踏まずで体幹につながるアーチを作る(2017年9月23日)
では、足裏の感覚を作るために土踏まずを引き上げているが
これが体幹の意識が加わると、自発的に土踏まずを引き上げる意識なしに
引きあがってくる。
このように座ってやっていても
足裏の動きで踵を引く(土踏まずを長く使う)時には
坐骨につながって中心に向かう力が働いているのが感じられる。
明日の3項目目に続く。