股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
肋骨が上がると前向きになれますね
先月から体調を崩して休んでおられた方が
昨日、久しぶりに来られた。
いつも笑顔の絶えない元気な方だが
今までに経験がないような体調が続いて
下を向いて過ごされることが多かったらしい。
この日は体調が随分いいので
思い切って来られた。
家で養生中は
この姿勢が気持ちよかったそうだ。
ただ肋骨が落ち、背中が丸くなり、長い時間していると
体も気持ちもしんどくなりそうな気がしたので
提案してみた。
同じ姿勢を壁にもたれてする。
鎖骨を引いて肩甲骨も回し下げる。
体幹の底も背骨に近い内側から引き込んで座る。
「あっ!
肋骨が上がると、なんだか前向きな気持ちになれますね」
そうなんですよね。
肋骨が無理なくいい位置に来ると
流れが良くなるのでかなり心地よくなる。
体が縮んでいないので、内臓も居心地がいい訳で
同じ過ごすにも気分が違ってくる。
しんどい時、気持ちが塞ぐ時
体は大抵前かがみになる。
肋骨は下向きになり、お腹が縮んで
窮屈になるから、体も気持ちも上に上がりようがない。
体の方を意識して、そこから前向きになれることも
試してみて損はない。
このころには他のこともいろいろやってみて
体が気持ちよく伸びて、とてもいい顔色。
欲張りにもう一つ提案。
ここから開脚もできる。
自分の中心に向かって膝を立てる。
膝小僧を引き上げて体幹の底を中心に向けて
張りを作る。
片側を引き込んで、踵の位置が変わらず
膝が伸びるまで
壁をスライドするように引き込む。
これを両側共行う。
キレイに開脚できた。
しばらく体がしっかり伸びない状態でおられても
体はちゃんと記憶している。
「これ気持ちいいです!
毎日やってみます!」
思う存分、体を伸ばして
その日やってみたことを少し動きにしたこともされて
元気に帰られた。
体調が悪かったり、気持ちが塞ぐ時
少し落ち着いたら、体が本来のいい位置に来るように
してみると
少し前向きになれる。
大変な豪雨の被害で、辛い思いをしている方々にも
届けられないだろうか。
そんな思いを込めて。