股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
ギプスの足が痛くないように立ち上がる
他の教室のレッスン中に足を骨折した人がいました。
足を膝の下からギプスなどで固定すると
怪我をしたところだけでなく、他のところも痛くなったり
体の鍛錬をしている人でさえ
バランスの悪い体になりがちです。
できるだけ、体が歪まないように、ギプスが取れるまで過ごしてほしいと思います。
足が動かしづらい時、傷めているのは足であっても
極端に全く足を動かさないで、腕にばかり使って力が入ったり
背骨を伸ばすことを忘れてしまったりします。
具合が悪いのは足で、他のところは今は悪くないのです。
こういうことは怪我をしていない状態でも
日常生活の中ではやってしまいがちなこと。
今日は椅子から体幹主導で立ち上がることをやってみましょう。
椅子(特に低いソファーなどから)立ち上がる時
足にいきなり重みをかけるのでなく、椅子の座面を脇で支えます。
参考:肩甲骨、股関節、踵をつなげる感覚を
片足で。
片足に乗り込み過ぎないように、股関節は折れた状態で体幹の底をすくいあげるようにします。
怪我をしている足の方は、脚を持ち上げるのでなく、肩甲骨、脇、股関節を通して
骨盤が上がらないように送り出して。
この時にお尻はまだ、椅子の上です。
上げている片足の膝小僧を引き上げて
自分の坐骨方向に向かうように、方向を合わせて
(怪我をしていない人は両足とも)
股関節を引き込むようにして膝から下を丁寧に
床に置きます。
椅子のヘリを持って、腕で持ち上げるのではなく
背骨をしっかり伸ばして
手首から肩甲骨につながるように体幹を送り出すようにして
立ち上がります。
写真だけ見ると当たり前のようですが
足、脚に負荷の大きい立ち上がり方をしている人も多いのです。
体幹主導の体を作っていくためには
こういう何気ない生活の一場面も
体の意識付け、感覚を養うためのひとつの習慣として
体に覚えさせていきましょう。
参考:膝の怪我の予後、痛みなく柔らかい椅子から、立ち上がる
(ここから動画のコラムも見られます)